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苦境に立たされる箱物建築。

「見える化」でより多くの市民が納得できる答えを出して欲しい。


愛知県の豊橋市の話しです。

私はデンソー勤務時代に数回訪れた程度で、正直、どういった特徴のある都市であったのか覚えていません。まぁ・・デンソーの製作所(工場)があったな、という程度の記憶です。

そんな豊橋市が、今揺れています。

はい、新アリーナ建設の是非についてです。

私は住民でもありませんし、よって選挙権もないので意見する立場にはありませんが、それでも「 #スポーツの力 」がわが事業の根幹をなしているだけに、やっぱり気になるところです。

最近はこの手の施設、いわゆる「箱物」建築については賛否が分かれているようです。

私の故郷・鹿児島では新しいサッカースタジアム建設が二転三転していますし、新総合体育館建設については入札までこぎつけたものの、なんと「入札不調」という結果に終わっています。

これは、わが国が少子高齢化、人口減少という問題に直面していることにあります。

少子化では未来ビジョンが描けず、高齢化では社会保障費の増加を招いています。

よって、行政としても箱物建築には慎重にならざるを得ず、また住民としても社会保障や少子化対策に向けた予算配分が必要、という考えがあるからです。

これはなかなか難しい問題です。

私は「 #スポーツの力 」なくして、平和も、健康も、青少年育成も、そして人生の豊かさもない、という考えですから、その立場で言うなら、なんとか新アリーナ建設も実現して欲しいな、と思ってはいますが・・繰り返しますが、私は豊橋市民ではありませんからね。

でも、私は一つだけ気になることがあるんです。

それは、確かに今回の選挙では新アリーナ建設の是非が大きな争点であり、そして、建設中止を訴えていた候補者が当選しましたが・・気になるのはここからのデータです。

当選した候補者(新市長)が獲得したのは45,491票です。

ちなみに豊橋市の人口は約37万人、有権者数は約29万人で、先ほどの獲得票数では有権者数の15〜16%程度だと言うことです。

そして、さる12月3日には新アリーナ建設の計画継続を求める署名が出されましたけど、その数なんと約13万4000人分です。

選挙権のない子供たちが署名していたとしても、人口約37万に対して約36%となります。

これは、選挙での獲得率の2倍以上だということですよ。

・・ねっ、気になりますよね?

新市長は「賛成の方もいらっしゃいますし、反対の方もいらっしゃる。その結果が前回の選挙だった」として、新市長として第一に始める取り組みとしては、新アリーナ計画の中止を改めて示しました。

まぁ、あとは「議会に託された」ということになるのでしょうが。

ちなみに新アリーナは、2026年に始まるトップリーグ「Bプレミア」入りが決まっている三遠ネオフェニックの本拠地でもあるそうですが、新アリーナがなければ影響も出てきそうです。

心配ですね。

賛否両論があるからこそ、議会での討論を通じ、より多くの市民が納得できる答えを出して欲しいものです。

選挙の大きな争点ではあったものの、新アリーナ建設の是非だけを問うた選挙ではない、これは真理だと思いますので。


おまけの写真は、先日会食をしたときに頂いたお土産。銀座なみ木さんの稲荷寿司。いやいや・・ヤバいぐらいに美味しかったですね。ごちそうさまでした!

お土産

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