そもそも約束手形という商習慣が如何なものなんでしょうか?
世界基準、パートナーシップを前提とした支払条件の確立を!
経済産業省が「2026年を目処に約束手形の利用を廃止する」と発表したのは数年前の話しですが、これは単に紙ベースの約束手形を廃止する、というものです。
まぁ、それでも一歩前進と捉えるべきなんでしょうけどね。
これを受けて、多くの建設会社が「でんさい」なる電子手形に移行しています。
この「でんさい」とは、事業者の資金調達の円滑化などを図るべく創設された電子記録債権です。
遡ること、2013年からすでにサービスが提供されていましたが、ここに来て急速な普及しているという状態です。
もちろんペーパーレスということで、紙ベースの約束手形の紛失や盗難の心配がなくなり、期日になると自動入金されるため取立手続きもなくなります。
そうそう、その昔取り立て忘れもありましたからね。苦笑
また、振出人となる支払企業でも手形用紙代や手形印紙代などが大幅に削減されるというメリットもあります。
でも、本質はなんら変わっていないんですよ。
日本では元請と下請という立場があり、要は「パートナー」という意識が希薄なんです。
金を払う方が強い立場なんです。
それが約束手形という日本独特な商習慣なんですよ。
自分たちは売り上げ代金を現金で回収しておきながら、仕入れ先には120日後に支払うなんて、あり得ない話しだと思いませんか?
そもそも論ですよ。
流石に公正取引委員会も重い腰を上げたようで、これまでの120日サイトを60日まで短縮するというものです。
デジャブになりますが・・まぁ、それでも一歩前進と捉えるべきなんでしょうけどね。
わが社は輸入もやってますが、海外との取引においては支払い代金の約半分は前金払いが取引条件となっていますからね。
120日後ではなく、前払いですよ。
残りの半分も現物を手にする前に払うのが大多数なんですよ。
国際基準と照合しても日本の商習慣はやはりおかしいですよ。
ということで、商習慣も世界基準に合わせることからやりますよ。
「でんさい」は多少なりとも費用がかかりますし、何より、協力会社とのパートナーシップに立脚すれば現金払いに限りますからね。
おまけの一枚はランチ紹介。地元・柳川に新しくできた吉野家さん。はい、安定の美味しさですね。この日は歯の調子が悪かったのでカレー。牛スパイシーカレー。笑