【デッキ解説】Evil Ways
こんにちは。ジョウリンです。
私は【魔導書】というテーマがずっと好きなので、5年ほど進化を重ねて使って来た魔導書を使ったお気に入りのデッキの解説をしていきます。
0.そもそも【魔導書】って?
2013年頃は環境で暴れていたテーマですが、最近は使われている事も少なくマイナーテーマとなってしまったので軽く紹介します。
『魔導書』に馴染みのある方は次の節から読んでください。
『魔導書』と名のついた魔法カードで魔法使い族をサポートするカード軍。
《グリモの魔導書》をはじめとしたサーチ効果が多く、連続発動で墓地に『魔導書』を貯めて、その墓地の『魔導書』を除外することをコストに相手のカードを除去したり、コストで除外した『魔導書』を手札に戻したり多様な効果を持つカードたち。
この辺はこのあとの記事でも名前が出てくるので、覚えておくと読みやすいかもしれません。
魔法が主力のテーマですが、モンスターだと《魔導法士 ジュノン》や《魔導書士 バテル》が主なカードとして挙げられるが、それ以外の《魔導》モンスターは微妙なカードが多い。
そんなカードの中の《魔導冥士 ラモール》を主軸にしたデッキです。
1.デッキの主役《魔導冥士 ラモール》
イラストがめ~ちゃくちゃにカッコイイ。
効果も、サーチ+リクルートと、《LL-バードコール》もビックリの効果を使うことができます。ですが使いやすいカードとは呼べず、遊戯王カードwikiでは、
その通り。
遊戯王wikiでもまぁまぁ言われてます。確かに、実際ジュノンのような安定性にもトールモンドの全破壊のような派手さにも見劣りします。
オマケに墓地の『魔導書』の枚数を管理しないといけない。
フルパワーを発揮するためにやらないといけないことは、
・墓地に魔導書を5種類貯める。
・LV6である《魔導冥士ラモール》を特殊召喚する。
・少なくとも2ターンそこそこでこの条件をクリアし、早くデッキを回す。
以上の条件をクリアすべく、デッキを構築していきました。
2.ラモールをサポートするために
まず、《ラモール》を場に出す手段を考えます。
魔法使い族・闇属性には他ステータスに無い蘇生カードがあります。
いろいろ書いていますが、
スケールで《収縮》を使いながら、
墓地から闇魔法使いを蘇生できます。
強すぎ。
このカードがあることから、墓地に送ってリアニメイトするのが一番楽と考えました。
《魔導冥士ラモール》を落としながら、場に出てきて手札、場の『魔導書』を墓地へ送りながらドローができる…
相性が良すぎる。
Lv6以上の魔法使いって条件も合わせてラモールの為に作られたカードなのかこれ?って判明当初は大はしゃぎしました。
高かったけど再録おめでとう。
以上のカードを共通サーチできるこのカードをEXデッキに採用することを決めました。
どこからでも闇属性・魔法使い族を持ってくるぞ☆
序盤はデッキ圧縮、終盤は墓地、オマケにEXデッキから回収もできるやりたい放題っぷり。サーチ範囲も闇属性・魔法使いと広すぎ。。。
このカードをX召喚してフルに効果を使うべく、【魔術師】要素を取り入れました。
このカードを使いまわせたらな~~~…あっ
効果無効などのデメリットが無い。Xモンスターを蘇生し、素材2つ+除外した魔導書の回収ができる破格の性能を持ったカードです。
魔法使いXモンスターはパっとしたカードが少ないですが《星刻の魔術師》を蘇生できると分かった瞬間絶対使おうと決めました。
ということで、《ラモール》に加えて、《星刻の魔術師》も墓地に置いておかないといけません。
この辺の準備をなるべく1ターン目で揃えられるように動きます。
ふわっとした初動です。
《魔導原典クロウリー》が魔術師との橋渡しをしてくれるので、かなり纏まっています。
墓地の魔導書5種類の条件は、《ルドラの魔導書》や《セフェルの魔導書》を挟んで上手くかさまししていくか、《マジシャンズ・ソウルズ》で手札から捨てるしかありませんが、ここは特に不便を感じていないので変に工夫はしません。
最終的に《ラモール》で《魔導書の奇跡》に触り、《星刻の魔術師》をエンジンにする。【魔術師】と【魔導】を組み合わせたのがこのデッキです。
3.デッキレシピ
遊戯王DB公開設定しています。
わからないカードはこのリンクから
4.このデッキのやりたいこと
デッキ作成当初のコンセプト
このような感じで展開の最初に使った《黒牙の魔術師》を回収できるので、次ターンほぼほぼ同じ動きができるというのが1番最初のこのデッキのコンセプトです。
このコンセプトは生かしたまま最大展開を用意しています。
最大展開(メインの動き)
動画で解説(3分弱)
最大展開した後の盤面↓
相手ターンのセレーネの発動も含めて、《神聖魔皇后セレーネ》《魔導冥士ラモール》《相手からパクったモンスター》《無限起動要塞メガトンゲイル》《星刻の魔術師》《轟の王ハール》の6面展開。
ラモールの特殊召喚を通すだけで、このようにでかいモンスターと無効を構えることができます。
さらに返されたとしても、《星刻の魔術師》でサーチした《黒牙の魔術師》で上記した《ラモール》を使うループもできますし、《魔導鬼士ディアール》の自己蘇生は墓地の『魔導書』がある限り半無限なので、その後ランク6を出すためのリソースとして働きます。
このカードのコストに《魔導書の奇跡》と他2枚を除外し、それを《アルマの魔導書》で、《魔導書の奇跡》を回収すればノーコストで《魔導書の奇跡》の発動と《魔導鬼士ディアール》の蘇生が行えます。なので返す準備も万端です。
ちなみに、この最大展開の《轟の王ハール》の無効効果で攻撃表示の《星刻の魔術師》と《セレーネ》をリリースすればよっぽどの打点or貫通がなければそうそう死ぬとはないと思います。
アークリベリオン?機械混沌巨人?レディジャスティス?全部食らったことあります。最強すぎ。死ぬ。
5.メインの動き以外のカードたち
エクストラデッキ
先にエクストラの話をします。
動きのカード以外は、ランク6の汎用が主な戦力として採用していますが、特出するのはコイツでしょう。
モンスター効果を完全にシャットアウト+誘発即時で相手のモンスターの効果を無効+打点3000
こう書いたら弱いわけないのに使っている人をマジで見ません。それもそうでしょう。
ランクアップ元がそもそも出しづらい
このカードに《RUM-アージェント・カオス・フォース》を使うと、「え?そんなモンスターいます?」「ランク7のCX…《CX 冀望皇バリアン》ここで出す?」とか対面の対戦相手さんに言われました。
アニメにも出たことあるのに。。。
いろいろ言いましたが、先にも書いたように出したらか強いことに変わりはないです。
《ノリト》のこの素材条件だからこそ《ラモール》軸のデッキくらいでしか使えないカードだと思うので、かなり気に入ってます。
メインデッキのテーマ外のカードたち
モンスターの中で一番のこだわりポイントは、このカードです。
《ディメンション・マジック》をサポートするこのカードを採用した理由として
・《星刻の魔術師》《黒牙の魔術師》でサーチ/回収/蘇生ができる
・《ラモール》で呼びたいモンスターをデッキ戻す/ディメンション・マジックで即出力できる
・リンク召喚に巻き込んで2~4ドローを見込めて、《ウィッチクラフトゴーレム・アルル》や《禁じられた一滴》などのサーチ手段が薄い/無いカードを手札に持ってきやすい
こんな風に使ってみるとかなり小回りの利くカードだったので、かなり気に入って使っています。
このカードを採用できたことで、《ラモール》で引っ張ってくる上級も幅を広げることができました。
対象耐性ばら撒き+表側カードの破壊
レベル7なのでエクシーズに使うことはできませんが、《ラモール》から出てくるビックリ枠として採用。
後半手札で腐る《ペンデュラム・コール》や伏せるところがなかった『魔導書』、《ディメンション・マジック》などをコストにするといい感じに使えます。
あとは魔法カードですが、2/19日発売のHISTORY ARCHIVE COLLECTIONに収録されている
前半の効果も強力で、使わないってことはありませんが、今回注目すべくは後半の効果。
《魔導書の奇跡》にさらに価値が生まれました。
《魔導書の奇跡》の効果で素材にした《魔導書》を回収できます。
例えば、《ルドラの魔導書》を回収して使い終わった《星刻の魔術師》をコストに2ドローしたり、《アルマの魔導書》で除外を経由して《魔導書の奇跡》を回収したり、《ゲーテの魔導書》を構えたり。などなど…
こんな形で《魔導書の奇跡》の唯一性を強調できると思いませんでした。めちゃくちゃ気に入ってます。
序盤は使いどころがちょっと少ないのでピン刺しですが、このデッキにまた新しい可能性を見出すことができたカードです。
【魔導書】について
サーチ札は3枚採用。(《魔導書士バテル》は召喚権の関係で1枚減らし)
サーチ先は特別回数使いたいカード以外は《ラモール》の効果発動をサポートするために種類を多めに採用したってだけの話です。
《セフェルの魔導書》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、このカード以外の手札の「魔導書」カード1枚を相手に見せ、「セフェルの魔導書」以外の自分の墓地の「魔導書」通常魔法カード1枚を対象として発動できる。
このカードの効果は、その通常魔法カード発動時の効果と同じになる。
墓地の通常魔法の魔導書の効果をコピーします。
《グリモの魔導書》をコピーして圧縮+墓地に魔導書を貯めることが主な仕事ですが、《アルマの魔導書》や《魔導書の奇跡》をコピーできることを忘れてはいけません。
コピーした先のターン1を無視できるので、かなりテクニカルな回し方ができます。
《魔導鬼士ディアール》の効果を何回も使う為に中盤以降《アルマの魔導書》で回収して割とつかいます。
完っ全に余談ですが、ニニニニニン(セルフSE)でお馴染みの海外ニキの対面は《霊滅術師 カイクウ》に《ヒュグロの魔導書》で1000パンプ+《セフェルの魔導書》で《ヒュグロ》をコピーしてさらに1000パンプの3800で殴ってます。
【魔術師】について
・《賤竜の魔術師》
スケールに存在するときにEXデッキの『魔術師』を回収できます。
《星刻の魔術師》が居るので、過剰と思われますが、逆に《賤竜の魔術師》で《黒牙の魔術師》を回収できれば、《星刻の魔術師》のサーチをそれ以外の闇・魔法使い族に割くことができますことができますよね。
この場合、除去効果を持った《紫毒の魔術師》手札のモンスターを展開できる《クロノグラフ・マジシャン》打点UPも狙える《幻想の見習い魔導士》、上記した《ディメンション・コンジェラー》などが候補です。
・《虹彩の魔術師》、《星霜/時空のペンデュラムグラフ》
『魔術師』カードをデッキから無くして引きたいカードを引くため+《時空のペンデュラムグラフ》は、相手ターンに《黒牙の魔術師》を破壊して《ラモール》の蘇生を狙う為です。
あと、星霜は貼ったらなるべく維持はせずに《ソウルズ》/《一滴》などで剥がしましょう。
最悪のアンチシナジーを生みます。
6.あとがきのような何か
以上、《魔導冥士ラモール》を主軸にしたデッキの解説でした。
まとめると、
《魔導冥士ラモール》/《星刻の魔術師》を最大限に活用できたデッキだと思うので最初にも書いた通り5年間ずっとお気に入りのデッキです。
デッキ名について
このデッキの名前【Evil Ways】は「悪法」や「邪道」「非行」「魔道」などネガティブな意味です。Evilは『E-HERO』のイービルとかも同じですね。
ストーリーでセフェルによって闇堕ちしてラモールになってしまったマットにあっているかなと思っています。
それもあって《轟の王ハール》や《破械雙王神ライゴウ》、《無限起動要塞メガトンゲイル》、《CX 風紀大宮司サイモン》など悪役っぽい、ボスっぽいような雰囲気で組んでいます。
だから《ビヨンド・ザ・ホープ》入れないんですねぇ。
そんな中二病が抜けきらない男の作ったデッキの記事でした!
今回の記事は以上になります。
最後まで拝読ありがとうございます。
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