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夏の腕時計

数年前に自分で買い気に入ってたプラスチック製の腕時計。白いエナメル質の艶が夏の焼けた肌にとても合うカッコいい。

いや、伝わらないかもしれないが、筆者にとってはそれがカッコよかったのだ。だから、買ってからは夏だけでなく四六時中どんなときも身につけていた。

そんな過酷な使い方をしたことが原因なのかわからないが、気がつかないうちに古びているのか、色が少しずつ変わってきてるらしく、周りの人からそろそろ買い換えたらどうかと言われることが増えてきた。

他人の腕時計とか身の回りの小物を見て、ヒトのセンスを見分けたりするヒトがいることはもちろん知っていたけども、筆者にとって、買い換えろと言われるのはショックだった。

ただ筆者は特段高価な時計をつけているわけでもないのに、そんなところに目がいくのだなぁ、と思いながら他人に言われて初めて気がつくことの重要性を改めて認識した。

ということで今回は「認識が難しい失敗」について、筆者のメモ書きとしての意味も含めて、思ったことを綴ってみたいと思います

企業経営も個人で仕事をする場合も、
自分の人生をどうするか、人生を共にするパートナーを誰にするか、どこに住むか、これらを決める場合も、問題解決に挑むときに失敗の可能性は現れる。

昔から先人達はこう言ってらっしゃる。

失敗しない人はいない。
失敗は挑戦した人しかしない。
失敗は成功の素。
同じ失敗を繰り返してはいけない。

確かにそう思うし、そのアドバイスは謙虚に前向きに受け取るべきだし、いろんな問題解決に挑戦する気持ちはいつまでも持っておきたいと思う。

ただ今回は「失敗」について、成否を認識できるかどうか、リトライできるかで見え方が少し違ってくるだろうと考え、それぞれの場合で特徴と対処方法を整理してみたいとおもいます。

1)成否がわかる、リトライできるケース

仕事や趣味、多くのケースで観られる。
予測可能な失敗はそれを上回るだけの成果が得られるならいい。
予測不可能な失敗も原因がわかればいい。
いずれも次回の成功確率上げる試行錯誤(失敗は成功の素と言われるタイプ)と言えるものはいい。問題ない。

試行錯誤の回転数を上げていけば良い方向にいくはず。だから高回転する方法や効率をあげる方法を突き詰めればよい。

2)成否がわかる、リトライできないケース

法規や制度、ルールが明確で機会が限定されるスポーツなどに観られる。
高校野球最後の夏の大会に挑む3年生やサッカーワールドカップのナショナルチームの中でも監督やベテラン選手はこの状況を迎えるだろう。

このような成否がわかる、リトライできないケースの中でも、場合によっては致命的な結果を招くような、一発勝負で失敗が許されない場合はどうか?

資源が限られていたり、存亡が差し迫った主体の活動や主体同士の競争がある場合に観られる。例えば国家間の競争(戦争も含む)、企業や個人の投資活動、終末期医療がある。

可能な限りの情報を集めて、ベストな方法を選択することが必要だし、意思決定者が複数いる場合は合意形成プロセスを予め設定しておかないと後で困る。

3)成否がわからない、リトライできるケース

失敗していることに気がつかない場合はどうだろうか?
ここでは長い時間をかけてゆっくり間違う場合や失敗しているかどうかを直ぐに判断出来ないことがあるためだ。
例えば国家運営、政治、経済政策、企業経営、環境対策がある。

意思決定の仕組みを設定しておき、それに基づいた合意形成を行い実行する。
次いで、結果の成否の判断をなんらかの理論やモデルを立てて指標の数値化しようとするが、その指標が原因と結果を反映できないことが多い。

(企業経営は多くの場合は1)にも思えるが、社会科学や経営学は突如予期せぬ外部環境の変化やイノベーションのジレンマが起きると突然失敗に陥る可能性があるからこちらに分類した。)

こちらのケースは合意形成を先導するリーダーシップが発揮されるととりあえずはうまく進む。

4)成否がわからない、リトライできないケース

1つの時代の社会や生活様相や特徴を表す。
例えば、社会システム、倫理観、健康促進のための努力などがあたる。
ここは非常に範囲がぼんやりしている印象。失敗と見なすかどうかが、適切なのかどうかすら議論の対象になります。

ここでは、失敗していることを失敗していると認識しない失敗の積極的非認知という考え方が、あえてよい場合もあるかもしれない。むしろそちらの方が成功しているヒトも有名人の中には沢山いそうだ、

全て正解、成り行きの結果は全て自己責任という設定のゲームにしてしまう。
確かにそれもありな気がする。ポジティブでさえいれば良い、いやそうするしかないのかもしれない。

以上が失敗を認知できるか、リトライできるかの4つに分類したときの特徴と対処方法です。 成否がわからない3)4)の場合は今後もう少し掘り下げたいなと思います。

あとがきになりますが、今回は「失敗を認知する」って創造的凡人戦略としては凄く重要な意味を持つなとなと思いながら書きました。まだまだ核心に至らないですが、考えつづけて改めて紹介したいと思います。

また、書いてて気になったのですが、失敗という言葉は、英語だといろんな単語があります。mistake,failure,error,wrong、もしこれらの違いを誰か知っていたら教えて欲しいですね。とりあえず今度ネイティブの人に聞いてみようと思います。

あ、あとプラスチック腕時計は綺麗に補修できないか調べてみます。   ⇒後日プラスチックベゼルとベルトを交換できることがわかり、直してもらい本日新品同様の状態で戻ってきました。これで明日から堂々と付けることができます。(11/28追記)


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