知の義賊
クリエイティブは世の中の変化の背後にある力の源、人から生まれ、自由に知識の移動を調整できない。
川の水が高いところから低いところへ流れ落ちるように。ダムでせき止めても、容量を超えると溢れ出す。
こだわりの食材を組み合わせればどんな料理が出来上がるのか試したくなるように。
誰も知的好奇心は止められない。一度味を覚えるとさらにやめられない。
今は、いろんな情報が簡単に手に入り、それを構造化して価値ある情報に変えて形にするゲームになってる。
自然の素材や消費者の情報を集めて、ヒトの役立つ形へとデザインする方法をいろんなヒトが実践している。
これが領地や資源を確保し合うゲームから替わるものになったし、今では誰でもできるようになった、あとは何をどう料理するか。
早いもの勝ちな点も否めない。先に気がついたヒトたちが凄いスピードで進化していく。
だからもう追いつけないのか、と途方に暮れそうになるけど違う。
ところでマンガ、映画、小説、ドラマとかで実在したのか、作り話かわからないけど昔から何故かずっと大切にされるストーリーがある。
義賊やダークヒーローみたいなやつ
印象深いのはロビンフッド、ルパン、ブラックジャックとかだろう
権力と正義、国家と個人、領主と農夫、会議室と現場、やらない善よりやる偽善、困っているヒトを知識やアイデアで救うパターン
Joppleでは知の義賊と呼んでいる。
ビジネス、テクノロジー、デザイン、アートの進化がどれだけ進んでも、時代に関係なく、これらの対立構図はヒトの心を惹きつける。
本当は料理したいものとそれを作る知識さえあれば誰でも進化のスピードについて行けるのに、そうはなっていない。
知は常に生み出され続ける。学者の研究、ビジネスの現場、インターネットではこの瞬間にも新しい知識が生まれている。
だけどそれは一部の場所で消費されているだけ。そこに辿りつける方法を知っているヒトだけしか見えない世界。
知の義賊が必要だと思う。
普遍的な価値がここにある。