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待賢門院堀河が百人一首に残した作品は?

待賢門院堀河が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆縁語
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
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☆作品

♪ 長からむ
  心も知らず
  黒髪の
  乱れて今朝は
  ものをこそ思へ

です。

読みは、

♪ ながから
  こころもしらず
  くろかみの
  みだれてけさは
  ものをこそおも

となります。

太字二カ所、変わります。

この歌は、待賢門院堀河が一夜を共にした翌朝に詠んだものだそうです。
後朝(きぬぎぬ)の歌の返歌です。


☆意味

長からむ
   (末永く変わらないと
      言ってくれた)
心も知らず
     (あなたの心を
      はかりかねて)
黒髪の    (私の黒髪が)
乱れて今朝は
     (乱れて、今朝は)
ものをこそ思へ
 (物思いにふけっています)


☆縁語

1句:《長し》と
3句:《黒髪》

3句:《黒髪》と
4句:《乱れて》


☆文法解説
1句:ク活用形容詞「長し」
   未然形
   +「む」
   推量の助動詞「む」
   婉曲(~のような)

   
1句~2句「長からむ心」というのは、「末永く変わらない相手の心」という意味です。

2句「心も知らず」
   「知る」で未然形
 +打ち消しの助動詞「ず」
   相手の男性の心をはかりかねている状態を指します。

3句:「黒髪の」
   「の」格助詞
   「黒髪が」

4句「乱れて今朝は」は、
一夜を共にした翌朝に、待賢門院堀河自身の黒髪が乱れていることを指すとともに、心が乱れていることを表しています。

5句:「ものをこそ思へ」
   「こそ」係助詞
   +「思ふ」已然形
   係結び


☆鑑賞

末永く愛は変わらないと言ってくれたあなたの心をはかりかねています
本当にずっと変わらないのですか?
その「末永く」ではないけれど、
私の長い黒髪が、寝ていたために乱れています
私の心は、あなたの言葉をはかりかねて乱れています

☆出典
千載和歌集



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