見出し画像

短歌の技法/【2】序詞

短歌の技法/【2】序詞

Wikipediaから引用───

序詞(じょことば、じょし)とは、主として和歌に見られる修辞法で、特定の語の前に置いて、比喩や掛詞、同音語などの関係に係る言葉のことである。

比喩・懸詞・同音語などを用いて、主な主想の一部にかかり、主想を誘導する役割があるとされる。同じような和歌の修辞法に枕詞がある。両者の差異は、枕詞は五音ないし七音であるのに対して、序詞は2句から3句以上の長さであること、枕詞の用法は決まっているが、序詞は創作性に富んでいることである。

────────────

☆序詞には二種類

序詞には二種類の型がある
・有心の序(うしんのじょ)
・無心の序(むしんのじょ)
がある。
有心の序は意味でつながる
無心の序は発音でつながる

・有心の序の例

秋づけば 尾花が上に
置く露の
 消ぬべくも吾は思ほゆるかも

《露が消えるように私も消える》

・無心の序の例

風吹けば沖つ白波
 たつた山
夜半にや君がひとり越ゆらむ

《白波が「立つ」と「龍田山」の掛詞》

☆百人一首の序詞は、
15作品です。
各作品記事に記載しました。

03 柿本人麻呂

13 陽成院


14 河原左大臣

18 藤原敏行

19 伊勢

25 三条右大臣

27 中納言兼輔

39 参議等

48 源重之


49 大中臣能宣

51 藤原実方

58 大弐三位

77 崇徳院


80 皇嘉門院別当


92 二条院讃岐

97 藤原定家


【★短歌の技法】に戻る


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?