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小野小町が百人一首に残した作品は?

小野小町が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆掛詞
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 花の色は
  うつりにけりな
  いたづらに
  我が身世にふる
  ながめせしまに

読みは、

♪ はなのいろは
  うつりにけりな
  いたづらに
  わがみよにふる
  ながめせしまに


☆意味

花の色は   (桜の花の色が)
うつりにけりな
    (すっかり色あせて
      しまいました)
いたづらに
     (はかないものです)
我が身世にふる
   (私の人生も時を経て
       しまいました)
ながめせしまに
   (長雨を見ているうちに)


☆掛詞

4句:「ふる」
   「降る」と「経る」
5句:「ながめせしまに」は、
「長雨(ながあめ)」と「眺め(ながめ)」の、掛詞。
次の記事の「2」

☆文法解説

2句:「うつりにけりな」
   ラ行四段活「移る」の
   連用形
   「に」完了の助動詞
   「ぬ」の連用形
   「けり」過去の助動詞
   「けり」の終止形

   「な」詠嘆の終助詞



☆鑑賞

小野小町は、在原業平(ありわらのなりひら)に想いを寄せていました。
けれども、在原業平には妻がいます。
叶わぬ恋を嘆きながら、
春の長雨(ながあめ)を見ていました。

桜の花の色が、あせていくのを見て、
自分の人生が過ぎていくのを悲しんでいるのです。
「ながめせしまに」は、
「長雨(ながあめ)」と「眺め(ながめ)」が、かけられています。

小野小町の片想いの相手、在原業平(ありわらのなりひら)は、17番に登場します。

017 在原業平朝臣


☆出典

古今和歌集 巻2・春113


★関連動画


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