![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147686905/rectangle_large_type_2_e23f84da04e141c985e4cc52bbb343ac.jpeg?width=1200)
前中納言匡房が百人一首に残した作品は?
前中納言匡房が百人一首に残した作品は、、、
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
───────────
☆作品
♪ 高砂の
尾上の桜
咲きにけり
外山の霞
立たずもあらなむ
です。
読みは、
♪ たかさごの
おのえのさくら
さきにけり
とやまのかすみ
たたずもあらなん
となります。
太字一カ所が変わります。
この歌は、藤原氏師通の屋敷で
花見の宴が催されたときに詠んだものです。
☆意味
高砂の (高い山の)
尾上の桜 (山頂の桜が)
咲きにけり
(咲いているナァ)
外山の霞
(人里近い山の霞よ)
立たずもあらなむ
(どうか立たずにいて
欲しい)
☆文法解説
1句「高砂の」は、兵庫県高砂市ではなく「高い山の」という意味です。
2句「尾上の桜」は、「峰の上」、つまり「山頂」の桜を意味しています。
3句「咲きにけり」
「けり」
詠嘆の助動詞
4句「外山の霞」の「外山」とは、深山(みやま)に対する言葉で、
人里近い山を意味します。
5句:「立たずもあらなむ」
「ず」打ち消しの助動詞
「なむ」願望の終助詞
「立たないで欲しい」という意味になります。
☆鑑賞
なぜ、霞が立たないで欲しいのかというと、
人里近い山の霞が立つと、高い山に見えている桜が見えなくなってしまうからです。
☆出典
『後拾遺集』春・120
★関連動画
Please return to.....
──────────
【前中納言匡房 top】
.