コロナくんと生きる、近況報告

先日noteもツイッターもフォローしてくださっている方から、

『近況を楽しみにしています』という旨の素敵なメッセージとサポートを頂きました。


最近ずっとSNSの影に隠れてひっそりと暮らしていたので、

待っていてくださる方がいるなら書かなければ!!!

という想いで、noteの新規作成ボタンを開きました。


まあ特に大した報告でもなく、最近考えていることや好奇心が向いていること、ただの日常のおすそ分けです。

興味のない方はすっと読み飛ばしていただければと思います。


コロナ禍における生活の変化

2020年3月頃から新型コロナウイルスの影響ですべての人の生活が変わりました。

わたし自身当初予定していた仕事がキャンセルになったり、観光客の激減を痛感したりと、3月4月は周りの環境の変化に対応しておりました。

ただそれ以降は特に変化なし。元々在宅でカタカタとお仕事をするのが基本だったので、生活スタイルを変えることもなく。


わたしにとってやはり大きかったのが、周囲の人たちの生活の変化でした。

スペインは特に観光業に経済をゆだねていた部分が大きいので、コロナ禍で仕事を失っていく人たちをたくさん目にしました。

コロナ禍での失業は、残念ながら仕事復帰がかなり難しいことを意味します。すべての会社や商業地が疲弊してしまっているので、新しい人を雇う余力もない。

スペインで職探しをするとなると、チャンスがあるのは限られた専門職や高い地位のマネージメント職のみ。

仕事を失ってしまった友人もかなり職探しに苦戦していました。

もう半ば諦めて、家族のサポートで一定期間生きていくという人も少なくなかったはずです。


こういった雇用の状況はスペインだけでなく世界中で起こっていて。

アメリカ、中国に次いで世界3位の経済大国ともいわれる日本でも厳しい状態に。

仕事を失う人たちや商売が立ち行かなくなっていく人たちを目にしては、

『自分の人生にもいつこんな窮地が降り注ぐかわからない』

と危機感を抱くようになりました。


そしてはたまた

これだけ人々の生活を左右する、『経済』って一体なんなんだ?

と興味が。


コロナをきっかけに経済を勉強するようになり、今までは存在さえ知らなかった経済番組を毎朝見ることが日課になりました。

経済を勉強するとおもしろいことに色々な産業に興味が出てきて、さらには政治のことや会社の経営、先端技術、地方創生などについても気になってくるのです。

海外在住ということも相まって、グローバルな視点で経済を俯瞰するようにもなり、

日本メーカーの製品がスペインで売られているのを見ると、ガッツポーズしたくなるような気分にもなっていました。

自分たちの生活に直結していると思うと、経済の情報や知識はまったく疎かにできないなと。


大学生や新卒の頃、サッカーの夢を追いかけてスペインに渡ってきた当初のわたしにはこんな発想、まったく持っていませんでした。

あの頃はただ自分の好きなことや夢だけに興味があり、もっと広い視野で世界を見れていなかった。世界ではいろんなことが起きていて、いろんな会社が世の中に新しいものを生み出している。それらが自分の衣食住につながっているのに。

コロナくんはわたしにこんな気づきを与えてくれました。


そしてわたしは大好きな日本のために、日本の経済に何か少しでも貢献できているのか?地球で生きる一人の人間として、じぶんは何ができるんだろう?と。

スケールのでかすぎる妄想を働かせていたわけです。


『日本に帰りたい』という想い

自分がいつ窮地に立たされるかわからないと思うようになると、やはり自分の仕事やキャリア形成により一層向き合うようになります。

最近はずっとWEBに関する仕事にチカラを入れていたので、単純に『もっと知識を深めて、プロとして活躍できるようになりたい』と思っていました。

そのためには実務経験が必要。

それまでWEB関連の会社で働いていたわけでもなく、独学で個人事業主のようなかたちでやってきたため、わたしには会社の中で知識を発揮していく実務経験が足りませんでした。

コロナ禍ではメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に移っていくとも言われており、さらに歳を重ねていくごとに就職してからすぐ現場で戦えるような実践力のある人材が必要になってきます。

フリーで一応仕事をしているためまったく実績がないというわけではありませんが、それでも会社で働く経験がほしいと思い、

『日本に帰ってじぶんの希望するキャリアを積んだほうがいいのでは』

と考えるようになりました。


さらに海外生活をもう4年ほど続けているわたしは、海外生活の嫌な部分・悪いところをたくさん経験してきて、日本の生活に戻りたい気がしていたのも事実。

海外生活をはじめる前に抱いていた『キラキラとした憧れの海外生活』というイメージはもうとっくに消え去っていました。笑

スペインの手続き関係は信じられないくらい時間がかかるし、やり方も雑。担当する人次第で結果も変わる。

ちゃんと働く、ちゃんとしたサービスを提供する、後日やると言ったことはちゃんとやる、といった日本では当たり前に思えることを期待しても無駄な世界です。(住民票の住所変更をするだけで半年かかる世界です)

さすがにこれほどスムーズにいかないと心がめげてくる一方で『なぜわたしはそこまでしてここにいるのだ?』という自問自答が止まりません。


さらに周りの海外在住日本人で、留学やワーホリとして来ていた人たちは日本帰国を余儀なくされており、このコロナをきっかけに海外生活をやめて日本に戻った人もたくさんいます。

わたしも同じように日本へ帰国し、新たに日本で生活をスタートさせていてもまったくおかしな話ではありません。


しかしスペインに残るべき理由もあり、結局スペイン生活を続けるという決断をしました。このままもう少しじぶんの幸せに向かってがんばってみようと。

コロナが終息したあと(もしくは落ち着いたあと)来年あたりにでも、少し長い期間(数ヶ月程度)日本に帰ろうかなとは思っています。

ただ今のところはスペインを生活の拠点に据えて、思い描く理想像に向かって突き進んでいく予定です。(7月にバルセロナ市内で引っ越しをしたのですが、一気に住まいのクオリティが上昇して家が好きすぎる日々です)


ということで近況報告ならぬ最近の日常のおすそ分けはこのへんで。

締めのお写真はことしの夏に行った川。(加工してないよ)

画像1

海もいいけど川もいい。



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ほぺまゆ@バルセロナ
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