破滅への輪舞曲(ロンド)。
2022/10/18
プラマイ0はマイナスである。
現状維持や、可でもなく不可でもないこと。
一般的に言えば、今日現状維持で明日を迎えたら、1日年をとっているにも関わらず自分は変わっていないのだから退化(マイナス)である。
お芝居の現場もそう。
仮にサブキャストやエキストラで呼ばれ、無難に仕事をこなし現場を終えたとする。
与えられたことをそのままやり、自分的にはプラマイ0かななんて思ったりする。
でも実際は
結果を残したり印象に残らなければ、のちにスタッフさんに「この子印象に残ってないなぁ」と思われたり、逆に【エキストラ】としてのイメージがついてしまう。
仕事を取ってきてくれたマネージャーさんにも「この子に仕事を回しても次に繋がらないなぁ」と感じさせてしまう。
僕が今日を無難に過ごしてる間に、新しく役者を始めたり成長している役者がいる。
実はマイナスがいっぱいなのである。
でも、どうあがいても物理的に印象に残しづらい役の時も勿論ある。
場に求められてない突飛なことをして、悪目立ちするのは勿論マイナスである。
昔、講師の方に言われた。
「どんなに普通の役や状況を与えられたとしても、(想像次第で)出じろは自分で作れる」。
レッスンは、周りは同じレベルの役者だし失敗してもそれを次に活かせばいいから、ある程度無茶できる。
現場では、一流の役者がカツカツのスケジュールで芝居をしてるので
それをエキストラの無茶で撮り直させるわけにはいかない。
でも何かを残さないといけない。
だから頭をフル回転させて、この状況この設定で成立し、かつ印象に残る動きや芝居のギリギリを考えなければならない。
本番でどうしても印象に残せない時は、それ以外の時間(待ち時間とか)の会話や行動で印象に残すしかない。