ドキドキの滞納者さん
おはようございます!
関西で子育てと大家業に奮闘中の佐山 潤(さやま じゅん)です。
管理会社から連絡をもらいました。
私の物件の中でも戸数が少なく、あまり連絡のない先だったので、
油断していたのですが、
「家賃が二カ月滞納してる方がいて、電話しても出ないんです」
おっと。。。
意外な物件から意外な方が出ました。
ちなみにこの時点で、私は入ってくるお金については保証会社からの保証を受けているのでダメージはありません。
ついでに言うと保証会社の入金は管理会社にされるので、保証会社がどこかも知りません。
ただ、保証会社を入れると、保証会社が入金をスムーズにしてくれるので、丁寧に報告してくれる管理会社を入れないと、大家さんは滞納者がいることに気づかない、という事が結構あります。
早速私も行ってみる事にしました。
別にこの時点で大家さんが現場に行っても、
郵便受けの様子を見る程度ですが。
案の定、郵便受けは見るからに満杯で、
黄色とか赤色といった派手な色使いの封筒が見え隠れしていました。
あまり状況はよくなさそうです。
いわゆるまともな社会生活を送っていれば、
余り出会う事のない、こうした派手な色遣いの封筒は、
「借金返せ」
という内容のものがほとんどです。おそらく、
家賃以外にも債務が残っているんでしょう。
管理会社に連絡します。
「先日の方の件ですが、管理会社から訪問はしました?」
「いや、まだ行ってないですね」
(はよ行けよ!と思いつつ)
「ちょっとすぐ行って下さい!
で、居ない、もしくは居留守であればドアポストに
手紙入れといてください」
「わかりました。内容は?」
「さっさと払え!は保証会社からもう散々言われてるでしょうから
こっちは心配している事を伝えて、
すぐに、社会保障協議会に行って、住居確保給付金など、
受けれる給付金がないか確認してみて下さい。とかそんな感じで」
「え?住居なんですって?」
え?知らんの?と思いつつ
「住居確保給付金」
これはCOVID-19、、いわゆる新型コロナが
大流行した時にできた給付金で、収入要件を満たせば、
自治体が家賃の8割程度を3か月間(認められれば延長も可)
支払をする、、、というものです。
家賃を滞納している人は人生に悲観的になっていて、
情報不足に陥っている事も結構あり、
意外と自分にどうにかなる道があることに気づいてないケースもあったりします。
最後に加入している保証会社を確認。
。。。やっぱり。
佐山の勤め先でした。笑
なんか郵便受けから見覚えのある封筒も見えたんですよね。
というわけで督促担当の同僚に連絡します。
(もちろん自分が大家だとは明かさずに)
「この物件の滞納者やけど、今どんな感じっすか?」
「全く電話でないっすね。」
「ウーム。訴訟に行きそうですか?」
「いや、ウチは今裁判件数減らしたがってるんで、まだ委任状の話すら出てないですね。もうちょっと先じゃないですか?」
よかった。まだ時間がある。
大体3ヵ月滞納をめどに、強制退去の裁判を行います。
正確には保証会社が雇う弁護士が、委任状を大家さんに送って、
大家さんがその委任状に捺印して、
大家さんが被告となって、大家さんがお願いする弁護士が裁判手続きする、、、
(が、委任状の手配とか、情報の共有は保証会社から大家さんへ共有)となります。この辺りはまた別稿に譲るとして、、、
とにかく委任状を手配するとなると、保証会社内で、
「大家さんが誰か」
という事が明るみに出てしまいます。
この状況だけは避けたかったのですが、
まだ時間をかけるみたいなので、急いでこの方に支払いをさせねば。
といっても様子を伺う事しかできませんが。
次の日から、この方の契約をしれっと確認します。
確かに電話に出ていない。職場は?
もう何年も前の申告のもので、アルバイト。
おそらく辞められているのでしょう。
若干もやもやしながら数日過ごしましたが、
月が明けると、この方の名前が社内で共有される
「滞納が続いている方のリスト」
から消えていました。
え?まさか!?
ちゃんと支払ってくれていました。ふた月分。
月が明けて、このままだと3ヵ月滞納、、、
というところに二か月分。なんで、まだ解決、
とはいきませんが。
支払してくれたこともさることながら、
これで会社にばれずに済む。。。
という事に安堵するのでした。笑
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