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ありがとう、つば九郎
報道から一夜明けても、つば九郎がもういないという現実を受け止めきれません。
少し落ち着くためにも、つば九郎との短いながらも楽しかった思い出を、振り返ろうと思います。
一昨年までに私は、スポーツ全般に興味がなくて、オリンピックも見なければ、当然WBCにも一切興味を持っていないぐらいにはスポーツを知りませんでした。
一昨年の夏に、巨人vsカープ戦をたまたま見に行く機会があったのですが、ルールも分からずで、ハマるには至らなかった覚えがあります。
転機は去年の春でした。たまたまYouTubeで野球関連の動画を見て、なんとなく見に行ってみたいなと思いました。確か、それがつば九郎とのファーストコンタクトでした。つば九郎を見てみたいというのが、神宮に行くと決めた一因だった気がします。
ヤクルトファンの友人に連れられて、傘だけ買って神宮に行きました。つば九郎出てきて、本物だー!となって写真を撮っていました。
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その日の試合はオスナの2ランが出て、初めてちゃんとルールを分かって外野で応援しながら見る試合に、大興奮したのを覚えています。
それから、野球にハマって、毎日いろんなことを覚えては試合を中継で見たり見に行ったりして、すごく楽しい一年間を送らせてもらいました。
つば九郎にもメロメロになって、Tシャツを買ったり、ぬいぐるみを買ったり、スマホにステッカーを入れたりして、日々一緒に過ごしてきました。
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ぬいぐるみをネットショップで見つけて、一番かわいい子を連れて帰る!と意気込んだら全員可愛かった、ということがあったのも覚えています。
去年は個人的に辛い一年でした。耐えられたのは、日々のヤクルトの試合があったことと、つば九郎と一緒に過ごしていたからだと思います。
左遷のように異動させられた東京から遠い地でも、つば九郎のコインケースを見て神宮に思いを馳せていました。絶対に傘がきらめくあの球場に帰るんだと思っていました。
いつか、つば九郎とドアラのトークショーに行きたいなとか、もっと間近で見たいなと思っていました。まだまだこれからチャンスがあるものだと信じて疑いませんでした。
前からずっともっと前から野球に、ヤクルトにハマっておけばよかったー!と思っていました。しばらく優勝できなさそうとか思ってしまうような状態もあり、強かった頃から見ていたらな〜と思っていました。
でも、今はもう理由が完全に変わってしまいました。もっとつば九郎を神宮で見たかった。くるりんぱが成功するときを見たかったし、いつかつば九郎のバズーカをキャッチしたかった。
スマホケースのつば九郎のステッカーと目が合うたびに、悲しさが増していきます。
今後どうなるかは全然分からないですけれど、グッズだけでも売り続けてくれたらいいなと思います。だって、東京ヤクルトスワローズの一番の顔は、つば九郎でしょうから。
今年、もうヤクルトに勝たない理由はなくなったと思います。捲土重来してほしい。絶対に。
つば九郎はもういないけど、春からは東京に戻れるし、いっぱい神宮に行こうと思います。
今までありがとう、つば九郎。これからも、ずっと好きです。