(たぶんネタバレなし)シンエヴァンゲリオンを見て思ったこと
シンエヴァンゲリオンはマトリックスだった。
なんだかよくわからないものを長時間見させられる。
ところが、不思議と「飽きた」という感情はおきない。
最近、メル・ギブソンの「ブレイブハート」を見た。すげぇ「飽きた」。
こうなったからこうなる、という方程式をズラズラとやっている。そこに真新しさはない。でも、シンエヴァンゲリオンには「飽きない」がなぜかあった。
エヴァンゲリオンはテレビシリーズ、旧映画、新三部作とみてきました。とにかく納得がいかない「はぁ(゚д゚)」がたくさんありました。
「いや、意味わかんないわぁ。なにこれ」
おいてけぼり感が半端じゃなかった。とにかくぽーっとしたものばっかりだった。
そして今回の作品には、すさまじくすっきりした素晴らしい「はぁ(゚д゚)」があった。けっして残尿感とかそんなのはない。
「まぁあの世界ならそういう仕組みなんだろう」という、完全に世界観をとっくのとうに教えていた、そんな気持ちにさせてくれた。
今回のエヴァンゲリオンを楽しむにあたって、過去作品を見ただけの自分に少し恥を感じた。もしこの文を読んでくれた人にいうと『新約聖書を読むといいかも』と書いておきます。
最近の映画しかり、アニメしかり、『作者の頭の中の世界観を見せつけられる』ということが多いなぁ、と思いました。さらに、既視感が多い。(オリジナルはもう無理、とは思う)
昔の映画は、そんなに見せつけられるという感じは無い。
新しい作品の作り方が出来上がっている。ジェームスキャメロンしかり、ウィシャウスキー姉妹しかり、ジョージルーカスしかり、自分達が今まで生きてきた中で、ビビビっと来たものを作品に取り入れる。自分が魅了されたんだから、皆も魅了されるだろう精神、だ。
この先、庵野さんはなにを作っていくのだろうか、特撮だろうか?シンウルトラマンだろうか?なんだろうか?
シン・ゴジラで改めて思った「庵野作品の新しい面白さ」をシンエヴァンゲリオンでも感じ取れた。
これからがとても楽しみだ。
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