第1回 20代からはじめる資産形成
はじめに
20代で新社会人として働き始めたあなたは、「資産形成」について考えたことがあるでしょうか?
「資産形成」とは、将来のために必要な資産(お金)を増やすことを言います。
私がこの記事を書こうと思い立ったには、ある大きな理由があります。
現在40代に突入した私には、3人の子供がいます。
3人とも私の人生において大切な存在であり、それぞれの道で幸せな人生を築いていってほしいと願っています。
そんな子供達のことです。
長男と長女が高校卒業後の進路選択に差し迫った時、我が家には学費を工面する余裕がなく、恥ずかしながら子供の名義で奨学金を借りてもらう選択をしなければなりませんでした。
もちろん、ある一定の時期を過ぎたらそれぞれの資金を私が返済するつもりではいますが、あくまで子供名義での「借金」になってしまうことには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
若さは最大の武器である
20代の最大の武器は、「時間」を味方につけることができる。というところにあります。
仮にあなたが20代で子供を授かり、18年間で資金の準備するというケースで考えてみましょう。
通常の貯金であれば、1,000万円の資金を準備するためには、
1,000万円÷18年間÷12ヶ月=毎月4.6万円
の積立が必要となります。
しかし、今話題の「NISA」を活用して「投資信託」での積立を行うと毎月3万円ほどの積立で同額の資金を準備することが可能になるのです。
この「NISA」の効果を最大限生かすためには、前述した「時間」を味方につけることが大切となります。
この考え方は、教育資金に留まらず、住宅資金や老後資金にも代用して考えることができるのです。
新NISAが始まる!
2024年から「新NISA」がスタートしたことをご存知でしょうか?
従来のNISA制度では、年間40万円を上限に投資した資金を20年間非課税で運用できるというものでした。
それに比べ新NISAでは、最大1,800万円(年間360万円)までの資金を永年非課税で運用することができるという制度にバージョンアップしたのです。
もちろん1,800万円の投資をできる人は限られていると思いますが、資産形成を考えるにあたって、このNISA制度の活用は必要不可欠と言っても良いでしょう。
さらに、この制度の裏には、政府から国民への恐ろしいメッセージが込められていると私は考えます。
「国民の皆様へ。
日本政府は皆様がお得に活用できる『NISA制度』を準備しました。
ぜひ有効活用していただければと思います。
つきましては、皆様に将来お支払いする年金ですが、「受給額の減少」あるいは「受給時期の繰り延べ」を検討させていただければ幸いです。
ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
日本政府」
あくまで私の勝手な推測ですが、「自分の資金を自分で守るための準備」を本気で考えなければいけない時代になってきているのだと思います。
資産形成を考えるのに、「遅すぎる」「早すぎる」ということはありません。
是非、20代の今この時から「資産形成」について一緒に考えてみませんか?