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ロン毛の生き様 ②

好評か不評わからないけれど、前回の続きから行きまth

1カ月くらいは何とも思わず、快適に過ごしていた。
2カ月を過ぎたあたりからサイドの部分が耳にかかりだしてくる。
徐々にダサさを増していく。
まるで伸びかけのボウズ。
後ろは自分では見えないので無視
どんなにダサくても無視

3か月目、刈上げ部分のボリュームも出てきてどんどんダサくなっていく。このあたりで周りからは

「ダサっ」「切れば?」などの罵詈雑言のオンパレード。

どうしてもお出かけで恥ずかしいときは帽子を被り何とかごまかしている風を装う。
(ごまかしきれないが)

髪をおろせばいいじゃん?と思かもしれないけど、長い部分の髪が長すぎて夏場におろすなんて自殺行為。しかもイケてない。

しかも時代はコロナ。マスクをして胸の下まである髪をおろしたサングラスをかけた男を、森の中の一枚の葉っぱのように何事もなく通りすぎることができますか?

しかしさすがに帽子作戦も限界にさしかかる。
帽子作戦にも陰りが見えるコロナ真っただ中。伸びかけの部分が、電撃〇ネットワークの南部さんみたいだとか、マッドサイエンティストだとかありとあらゆるニックネームを付けられさすがに自分でも違和感はあり、ついにCUT!!
長い部分を切って、短い部分に近づけていくぞ。
たっぷりと成長したこいつの息の根はおれが止めるんだってばよ!てことで自分で斬ることを選ぶ。

まずは100均で切った髪が散らからないように受けるケープ?を買う。
UFOみたいになってるやつ。

初めて自分で切るドキドキ感…
うまく切れるかわからない不安と…

1/3の純情な感情…

が冷静と情熱の間で交錯する中、カタカタと神からのギフト、ネットで切り方を調べる。
ふむふむ…要するにハサミで切ればいいってワケね。
イージー、イージー

チョキチョキと順調に進めていくが、こちとら会社員、仕事終わりの平日に体力を補う気力の限界が来て、半分で断念。
右半分だけボブ…
半人前のボブ…
後日続きをやることに決める。
真央ちゃんばりのハーフハーフで翌日は出社。

刺さる視線と「????」マーク

そんな視線、偏見にまみれて生きてきたおれはへっちゃらだってばよ!
アシンメトリーの王に、俺はなる!!

心を奮い立たせて過ごすこと数日、ようやく反対も斬り刻んだ。
フッ…またつまらぬものを斬ってしまった。
一番自由な奴がアシンメトリの王だったはずなのにきってしまった。

そしてついに再びボブに。
「ボブが戻ってきた。黄泉の国から戦士たちが帰ってきた。続け!戦士たち!シシ神の元へ行こう!」の乙事主ばりのテンションでボブと再会した。

続く。

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