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わからない単語に出会ったら〜何でもいいから調べよう

英語に限らず、言葉というのは何らかの「意味」を伝えるための道具である。
その言葉で伝えられている「意味」を理解できるようにすることが、外国語学習のひとつの大きな目的だ。

で、この「意味」を理解するのに絶対に欠かせないのが、文を構成している「単語の意味」についての知識である。「単語覚えろ〜」とあちこちで言われるのはこのためだ。

意味のわからない英単語があるのは当たり前。私だって、未だに初めて知る単語があったりする。
知らないものを知っていくのが「学習」である。

文法問題であれば、文に出てくる単語の1つや2つの意味を知らなくても、文法のルールに沿って外形的に処理をすれば正答にたどり着けるかもしれない。
しかし「言語の学習」としてそれは明らかに邪道だ。

わからない単語を残したまま、文意を「何となく」理解したような気分で正答したとしても、本当の意味での力にはならない。

長文にせよ文法問題集の短文にせよ、英文を読んでいて未知の単語が出てきたら、条件反射でその意味を調べるようにするべきだ。

理想的には英和辞典を引いて欲しいところだが、とりあえず「わからない単語の意味を知る」ことができる方法なら何でもいい。

スマホでウェブ辞書を使う、というのを思いつくかもしれないが、ウェブ辞書は総じて中・高生の学習向きには編集されていないし、割と玉石混交なのであまり勧めたくない。

英語を教えている人間としてはあまり言いたくはないのだが、語彙力強化のための単語帳(シス単とかターゲットとか)を辞書代わりに使う、ってのはひとつのアイデア。
調べないよりはマシだし、単語帳を開く回数が増える、ってのは悪いことではない。
ただし、あくまでも「セカンドワースト」の方法であるとは言っておく。
可能な限り辞書を引きなさい、辞書を。

ともかく「わからないものをわからないままにしておかない」ということだけは忘れないで欲しい。
それだけで随分と英語力は向上するはずだから。

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大越 正浩
コミュニケーション・デザイナー。実態は翻訳とか通訳とか(英⇔日)。 外国語学習についてあれこれ書いていきます。 https://office-unite.com/