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ニュース英語で英文読解 2023.7.27

本日の記事はこちら。

The U.S. government "absolutely" has recovered extraterrestrial craft, according to a former combat officer who was a member of a Department of Defense task force that investigated unidentified anomalous phenomena, or UAP.

このニュースのコアとなる情報を文の最初に示し、according to以降で情報元となっている人について説明する、というニュース記事に典型的なパターンの英文です。

この中で注目したいのは「The U.S. government has recovered」という現在完了形。

現在完了形の用法には完了・経験・継続の3つがある、というのが英文法教材の説明ですが、実はこの3つを英文の外形的な特徴だけで識別できるケースはあまり多くありません。

ここに示した現在完了形は、「米国政府はすでに地球外宇宙船を回収している」という「完了」のニュアンスを示していますが、この話題についての背景情報がわかっていないと読み間違えてしまう可能性が少なからずあります。

その良い例がDeepLによる翻訳。

未確認異常現象(UAP)を調査する国防総省のタスクフォースのメンバーだった元戦闘将校によれば、アメリカ政府は「絶対に」地球外生命体を回収したという。

現在完了形の部分の「回収したという」という訳は、「完了」よりは「経験」と解釈できそうなニュアンスの日本語になっています。
(第2段落以降も併せて翻訳させると表現が変わってくるのかもしれませんが)

完了形の用法は日本語で訳し分けるのが難しいのですが、完了形を使うには使うなりの理由があるので「どの意味が一番強く出そうとしているのか」は考えながら読んでいきましょう。

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大越 正浩
コミュニケーション・デザイナー。実態は翻訳とか通訳とか(英⇔日)。 外国語学習についてあれこれ書いていきます。 https://office-unite.com/