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この時期の受験生に

共通テストまで1ヶ月を切り、受験に向けた空気が一段と張り詰めてくるこの時期。

最近では、推薦入学でどこそこの大学に決まった、という人が周りにチラホラ出てきたりして、精神的に穏やかでいることも難しくなってくる。

日本の受験シーズンは冬がピークになるので、受験生は心身の状態をキープするのが難しい。
冬はインフルエンザなどの感染症も流行るし、日照時間が短くなって冷えることもあってメンタル面でも不調を生じやすい。
(医学的にも「冬季うつ」というのがあって、冬にうつ病っぽい症状になる人は有意に多い、とされている)

そうでなくても、人間には好不調の波ってものがある。
受験本番が近づいているこの時期に不調の波に入ってしまうと、メンタル面にも響いて「負のスパイラル」に陥りかねない。

実際に授業をしていて、「あれ、この子、こんなシンプルな英文の解釈で手間取っちゃうレベルだったっけ?」みたいなことが起こる生徒がいたりする。
こっちもこのシーズンになるといろいろと過敏に反応するようになって、結構細かい変化も気になったりするのである。

さらに言えばこの時期、ほんのちょっとの不調が「スランプ」といえるレベルの状態にまで悪化しやすい条件がそろっている。
小さな不調の芽を早めに見つけてツブしておくことも重要になってくる。

受験生のみなさんには、ともかく無事に本番を乗り切れるように、できる限りの対策をしてもらいたい。

睡眠をしっかりとる

人間の脳は、眠っている間に記憶を整理して定着を図ると言われている。学習効果を高める点でも睡眠は重要。
個人的な経験からオススメしたいのが、アミノ酸の一種グリシン。効果については検索してみてほしい。私の場合、寝付いた後にグッと深い睡眠に入れた感触があって、熟睡感が向上した。

太陽の光を浴びる

太陽の光を浴びる日光浴は、冬季うつへの対策として効果があることが知られている。日光を見るとセロトニンが合成されて……という理屈はおいておいて、太陽の光は積極的に活用しよう。
また明るい陽の光の下では、たいていの人はネガティブに悩み続けることが難しい。気分転換だと思って陽の光の中に出てみよう。

瞑想を取り入れる

瞑想、というと何やらアヤシゲに感じてしまうかもしれないが、スポーツ選手などでこれを取り入れている人は多い。要は「自分の精神を自分でコントロールできる」という感覚を経験することで、さまざまな状況に対して「平常心」で対処できるようになる、というのが瞑想の一番の効用。
ネット検索をするとさまざまなやり方が紹介されているが、オススメなのは「数息観」という坐禅の一技法。検索してみると、座り方だとか「半眼にして1mくらい先に視線を向ける」とか書かれているが、要点は「自分の呼吸に集中してそれを数える」こと。シンプルだし、工夫次第でいつでもどこでもできる。

一人でも多くの受験生が、希望する結果を得られることを願って……。

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大越 正浩
コミュニケーション・デザイナー。実態は翻訳とか通訳とか(英⇔日)。 外国語学習についてあれこれ書いていきます。 https://office-unite.com/