【11/4編集】知ってるかい?海外選手の名前の由来【テニプリ自由研究】
こんにちは筆者です。
前回の記事ではテニプリキャラのネーミングについて、たしけ先生の命名極意を引用しながら語っていきました。
今回は更に深掘りしていこうと思います。題して夏休みテニプリ自由研究!
U-17海外選手の名前について調べてみました!
キャラにぴったりの名前、覚えやすい名前、そんな思いを込めながら一人ひとりに名前を与えていると語るたしけ先生。
もちろんそれは日本人キャラだけでなく、『新テニスの王子様』に登場する世界各国のテニス選手だって同じはずです。
私含めて多くの日本人読者の方々にはあまり馴染みのない諸外国の人々の「名前」。馴染みがないゆえに、たしけ先生が凝らした工夫に気づかないまま読み流してしまうのはもったいない!
そんな気持ちから、新テニU-17編に登場する主な海外選手の名前の由来や意味について調べることにしました。
主な参考サイトは『Behind the Name』やWikipedia、ほかgoogle検索です。世界の人名にとりわけ詳しいわけでもないので間違っている箇所があるかもしれません。看過できない場合はこっそり教えてください。
公式媒体で確認できたぶんはスペルを併記しています。漏れがあったらごめんなさい。
(11/2 ビスマルク、ジークフリート、マルス、セダについての追記修正を行いました。情報をお寄せくださった皆様、ありがとうございます!)
(11/4 ボルクの項を更新しました。情報提供ありがとうございます!)
アメリカ代表
ラルフ・ラインハート(Ralph Reinhart)
ゲルマン系アメリカ人っぽいですね。驚いたのが「助言」を意味する名前で揃えられていること。「先生」としての役割を担うキャラ付けが命名段階からされていたようです。
ドゥドゥ・オバンドゥー(Dodo Obando)
ドゥドゥの好きな本が『不思議の国のアリス』であること、そして彼の異名の「鳥人」から、おそらくは絶滅鳥類のドードー鳥が由来。また、Dodoは「ドド」という発音で、ブラジルのサッカー選手のニックネームとして使われることが多いようです。
キコ・バレンティン(Kiko Balentien)
バレンティンはValentinの綴りが一般的なようです。野球選手のウラディミール・バレンティンの愛称がココ(Coco)なので、彼の名前をもじっていると思われます。
オリバー・フィリップス
引っ込み思案だったオリバー君らしいのほほんとした雰囲気の名前です。
ロッキー・メレディス(Rocky Meredith)
タフな人を表す愛称としてロッキーが使われることがあるようです。ちなみに映画『ロッキー』の主人公の本名はロバート。
ドン・パチーノ
好きな本が『ゴッドファーザー』であることからも分かる通り、主演のアル・パチーノからと思われます。
ガイゼル・ジャクソン
マイケル・ジャクソンのもじりと思われます。兄弟がたくさんいるあたりも現実のジャクソン一家に似ています。
ドイツ代表
ユルゲン・バリーサヴィチ・ボルク(Jurgen Borisovich Volk)
聖ゲオルギウスはドラゴン退治で有名な聖人です。Borisovichはロシアでよく使用される父称で、父親の名前がボリス(Boris)である場合につけられるミドルネームです。ロシア系ドイツ人なのかもしれません。そしてボリスといえばドイツ人テニス選手のボリス・ベッカーが思い起こされますね。
(11/4追記)ボルクのモデルとしてロシアの俳優ユル・ブリンナーを教えていただきました。本名はユーリイ・バリーサヴィチ・ブリーニェル、キャラデザも彼を元に行っていると考えられます。名前の由来はこちらが最有力でしょう。
ミハエル・ビスマルク(Michael Bismarck)
ボルクがボリス・ベッカーならこちらはミヒャエル・シュティヒから来ている可能性が高いです。レーシングに興味があることを考えるとミハエル・シューマッハともかけていると思われます。
(11/2追記)ビスマルクはドイツ帝国初代宰相が由来ではないかとご指摘をいただきました。ジークフリートが伝説の英雄なので、歴史上の英雄の名を冠しているのはぴったりだと思いました。
エルマー・ジークフリート(Elmar Siegfried)
エルマーの方はこれといった由来が特定できませんでした。ジークフリートは実際は下の名前に使われることが一般的なようですが、かっこいいですよね。日本語に例えるとスサノオさんでしょうか。
(11/2追記)姓の綴りが誤っておりましたので修正いたしました。ご指摘ありがとうございます!
A・フランケンシュタイナー(A.Frankensteiner)
本名出てましたっけ記憶が曖昧です。言うまでもなくフランケンシュタインが由来かと。
ダンクマール・シュナイダー(Dunkmar Schneider)
DunkmarでなくDankmarで使われるほうが一般的っぽいです。ともにユダヤ系由来のようです。
ベルティ・B・ボルク(Berti Borisovich Volk)
ベルティはHubertの短縮形ということしかわかりませんでした。ほかは兄ボルクと同じです。
ギリシャ代表
ゼウス・イリオポウロス(Zeus Iliopoulos)
名前はそのまんま全知全能の神ゼウス由来です。家族構成がちゃんと6人兄弟になっているのも細かいですね。
タラッタ・ヘラクレス(Thalatta Hercules)
語感が好きです。タラッタ。ギリシャ神話では海の女神の名にもなっています。姓のヘラクレスが戦闘要素を担っていますね。
ヘルメス・クネリス(Hermes Kounellis)
学術を司る神ヘルメスの名前をもらっています。ギリシャチームの高校生はそれぞれの肩書に沿った神や人物が由来となっているようです。
バルカン・ラエルティオス(Vulcan Laërtius)
火の神ウルカヌスはギリシャ神話の鍛冶神ヘーパイストスに相当します。彼は哲学的テニスをするということなので、姓のほうは恐らく古代ギリシャの哲学者ディオゲネスから採っていると思われます。
パパドプーロス・エヴァゲロス(Papadopoulos Evangelos)
あれ…もしかして姓名が逆…?
アポロン・ステファノプロス(Aporon Stephanopoulos)
ステファノプロス一族という処刑の家系は実在しません(多分)。ギリシャのテニス選手ステファノス・チチパスからでしょうか。
オリオン・ステファノプロス(Orion Stephanopoulos)
アポロンと同じくギリシャ神話の登場人物が由来。神話のアポロンとオリオンはアルテミスを通じて因縁のあるキャラクターです。
オーストラリア代表
J・J・ドルギアス(Jason Joseph "J.J." Dorgias)
ドルギアスで検索してもテニプリしか出てきませんでした。ニック・キリオス(Nick Kyrgios)がモデルと言われているので、そこから着想を得た架空の姓かもしれません。
ジャン・フィッツジェラルド(Jean Fitzgerald)
ジャンは英語のジョン等にも通じるポピュラーな名前で、「神の慈悲」という意味が込められています。
クリス・ホップマン(Chris Hoppman)
パートナーのジャンと同じくポピュラーな名前です。Hoppmanは恐らく「跳ねる人」が由来と思われます、優れた脚力から鉄壁の守備を生み出すクリスならではの名前です。
マック・マグレガー(Mac McGregor)
マック君の名前を日本名っぽく言うと「グレゴールさんの息子太郎」君になるんでしょうか。
ミルキー・ミルマン(Milky Milman)
Milkyって人名にも使われるようですが調べた感じは女性名っぽいかな…?マックとミルキーのコンビは姓名で韻を踏んでいて面白いです。
ノア・J・ドルギアス(Noah J Dorgias)
旧約聖書のノアに由来する男性名です。
ビル・ヒューイット
おそらく豪テニス選手のレイトン・ヒューイットから。
ラモン・クロフォード
豪テニス選手のジャック・クロフォード由来でしょうか?
スイス代表
アレキサンダー・アマデウス(Alexander Amadeus)
アレキサンダーの由来であるギリシャ語のアレクサンドロスは「守護者」という意味を持つそうです。テニスの神に愛され、テニスを守る者という感じでかっこいいです。
ペーター・ランビエール
ペーターは一般的なドイツ人名ですが、由来はアルプスの少女ハイジからな気がします。姓はスイスのフィギュアスケート選手、ステファン・ランビエール由来でしょうか。
アンリ・ノーベル3世
アンリ(Henri)はフランス語の男性名です。ノーベルは何由来でしょうか…ノーベル賞で有名なノーベルはスウェーデンだったはず。
アルバート・フェデラー
スイスのテニス選手ロジャー・フェデラーからでしょう。
ランディ・プグ
スイス人空手家のアンディ・フグから。
ジン・オノジイハ
ハイジのおんじ。
クララガ・タツタ
クララが立った。
フランス代表
レオポルド・カミュ・ド・シャルパンティエ(Leopold Camus de Charpentier)
deは「~出身」という意味で、これが姓の前につく人は旧貴族階級出身であることが多いです(ノビリアリー・パーティクル)。ということでレオポルドとカミュが名前になるはずですが、カミュは一般的には姓に使われているようですね。
トリスタン・バルドー(Tristan Bardot)
トリスタンは伝説の騎士の名前で、西洋では男の子の名前としても人気があるようです。バルドーのほうは実在の姓としてはブリジット・バルドーが有名です。
ティモテ・モロー(Timothé Moreau)
ティモテは英語圏でいうティモシーのフランス語読み。芸術家の息子なので、モローはフランス人画家のギュスターヴ・モローからきていると思われます。
エドガー・ドラクロワ(Edgard Delacroix)
アートテニスの使い手なので彼の名前も芸術家由来で、ウジェーヌ・ドラクロワからでしょう。エドガーはポピュラーな名前ですが同じくフランス人画家のエドガー・ドガからもあるかもしれません。
ジョナタン・サン・ジョルジュ(Jonathan Saint Georges)
Saint Georgesでまとめてファミリーネームです。フランスのようなカトリック圏ではSaint(聖)-で始まる姓があるみたいです(サンテグジュペリとか)
オジュワール・ドロン(Auguir Delon)
Auguirで検索すると圧倒的におじゃ~るの情報ばかりが出てくる…。駄洒落ネームだと思いますが、音はオズワルド(Osvaldo)の変形っぽいので絶妙にフランス人っぽい響きになっていて好きな名前です。ドロンは俳優のアラン・ドロンに見られるように実在の姓です。
プランス・ルドヴィック・シャルダール(Prince Ludwig Chardard)
常々謎なんですけどプランスまで含めて名前なのか否か。プランス王子って呼ばれてるからやっぱり名前なんでしょうかね。あとフランス人なら綴りはLudovicの方だと思ったんですがHPにはLudwig(ドイツ語綴り)って書いてありました。意味はめちゃくちゃかっこいい。
スペイン代表
アントニオ・ダ・メダノレ(Antonio da Medanore)
スペイン出身のテニス選手ラファエル・ナダルが名前の由来ですね。物凄いもじり方ですが。個人的にはもしかして裏表のあるメダルともかけてるのかな?と予想してますが果たして。daはカミュのdeと同じノビリアリー・パーティクルですが、ポルトガルで使われることが多いようです。スペインはde(デ)。
ロミオ・フェルナンデス(Romeo Fernandez)
めちゃくちゃお金持ちだけどメダノレより普通の名前してます。でもロミオとジュリエットのイメージなのかロミオには王子様的な印象があります。
マルス・デ・コロン(Mars de Colon)
ずっと軍神のマルス(Mars)が由来だと思ってたんですが綴りが違いました。Maresだと名よりは姓のが多くヒットしました。(11/2追記)正しい綴りはMarsでした。ご指摘感謝です!ということでマルスちゃんの名前の由来はそのまんま軍神マルスですね…!姓のコロンは香水も連想させるのでおしゃれなマルスちゃんにぴったりですね。
シルバ・セラ・バンビエーリ(Silva Serra Banbieri)
シルバはポルトガルやブラジルでポピュラーな姓らしいです。セラは名前にも姓にも使えるようですが、彼の場合はセカンドネームでしょうか。スペインの名前複雑でわかりづらい。そしてバンビエーリという名前は実在しそうでしないのか、それらしい出典がつかめませんでした。オリジナルの姓だとしたらたしけ先生は天才だと思います。
フリオ・ロマン(Julio Roman)
前回の好きな名前記事でも語りましたが、本当に普通~~の名前っぽくてそこがフリオっぽくて大好きです。
セダ(Sedah)
全くわかりませんでした。同名のアーティストはヒットしました。sedaだとスペイン語で「絹」という意味になるそうです。
(11/2追記)セダ君の名前の由来はギリシャ神話の冥府神ハデス(Hades)の逆読み説を教えていただきました。本当だ…!ハデスは軍神アレス(マルスと同一視される)との関わりもありますので、マルスちゃんとペアなのも頷けますね。
さすがたしけ先生、思った以上にしっかり考えられていました。
特にラルフやボルクの名前には感服いたしました…。実在のテニス選手が由来となっているキャラもたくさんいましたね。
ざっと検索した限り、日本人キャラの名前について調べてるサイトや動画はヒットすれど海外選手に目を向けている方が見当たらなかったので、このたび記事にした次第ですが、海外キャラの魅力を再度見つめ直す良い機会になりました。
現在『ジャンプSQ.』にて日本vsスペイン戦が絶賛連載中!みんな新テニ読もう!!
夏休みの自由研究だって一本できちゃう、テニプリっていいな。