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【13の理由】MontyとWinstonについて

今回の記事はネタバレが大量にあるのと、記憶に頼って書く部分が多いので、ご承知おきください。


というわけで。


モンティとウィンストンの関係について思ったことを書きます。

モンティ。本名はモントゴメリー・デ・ラ・クルーズ。ドラマ『13の理由』の中で、彼ほど嫌われていたのは、ハンナ・ベイカーが自殺する直接の原因を作ったブライス・ウォーカーくらいしかいないのではないでしょうか。

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ブライスの親友とされていたジャスティンやザックなども、ハンナの事件を通して好意的に見える変化があった中、ブライス以外で徹底的な悪役を貫いたのはモンティ一人でした。僕はこのキャラクターに親しみを感じることがどうしてもできないままでした。

じっとりとした重みのある悪を感じたブライスと比較しても、鋭い棘のようなモンティは、シーズン2では男子トイレでタイラーにひどい暴行を加え、周りに吐き続ける暴言には「fag」(ホモ野郎)といった言葉が繰り返し使われるなど、強烈なホモフォビアが感じられるキャラクターでもありました。

ただブライス側からしてみると、他の男子たちが次々と寝返る中、自分の味方で居続けてくれた唯一の友達だったのかもしれません。

シーズン3で、ブライスがリバティ高校から、ヒルクレスト高校に転校した際にも、モンティはブライスと一緒に、ヒルクレストのパーティに顔を出すなどしています。

そのパーティの中で、モンティが出会ったのがウィンストン・ウィリアムズでした。

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Deaken Bluman演じるウィンストン。ハンサムでちょっと不思議な魅力がありますよね。彫刻顔でどこか影のある感じというか。

このパーティの中で、モンティはそのウィンストンと図らずも出会い、(視聴者の驚きたるや…)キスをして、一線を超えてしまいます。

この要素はきっと後付けではないかと僕は疑っているのですが(それまでゲイっぽい要素が一つもなかったのに、ある時いきなりゲイになるキャラクターとかが最近の海外ドラマでよく見る気がします)、ここで視聴者はモンティが吐き続けてきたホモフォビックな暴言の裏にあるものを知るわけですが、このことを周りに知られることが絶対にあってはならないモンティは、ウィンストンをボコボコにします。

シーズン3の最後では、モンティは結局クレイ達によって、ブライス殺害の罪を着せられ、獄中で命を落とすことになりますが、シーズン4ではモンティがはめられたことを疑うフットボールチームと共に、ウィンストンはなんとリバティ高校に転校までして、謎に迫ろうとするんですよね。

ウィンストンはモンティへの気持ちで転校してきたはずなのに、前回の投稿で紹介したアレックス・スタンドールに思いを募らせますが、アレックスから嫌われ撃沈。

ということで、モンティもとにかく嫌われキャラならば、ウィンストンも不気味でじめっとした子だったなという感じで、特に共感はできませんでした。でも彼らに同情的な目でシーズン3、4を観てみると、二人とも孤独で理解者がいない可哀想な子だったのかもしれません。特にウィンストンを、周りからあからさまに避けられている様子は、見ていてちょっと心が痛みました。

でもさ、正直言って、あのパーティでボコボコにされたやつに思いを持ち続けて、挙げ句の果てに転校までして謎を解こうなんて、僕なら絶対思わないんだけど、どうなんでしょうか?

高校が舞台のドラマではゲイロマンスって、なんていうかキラキラしててみんなが応援してくれるもの、みたいに描かれることが多いと思うんですけど、そのなかでこんなに祝福されなくて、闇深いロマンスもなんか珍しいなと思いました。後味の悪い恋だったとしか言いようがないです。

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