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最後の2週間、社風や受けたフィードバックなど。|22-23週|インパクト投資奮闘記

3/13-24週

あっという間の6ヶ月間を振り返りながら引き継ぎやフィードバック面談をしていた2週間だった。

半年で大きめのものだけでも8個くらいの案件やプロジェクトに関わることができた。

半年間限定の仕事に就く


飽きやすい私には向いていたし、とにかく経験して学びたいから案件ください!と言って回ったことで、当初想定以上に多様な仕事に関わることができた。
昔勤めていた銀行では、異動して慣れるまで半年くらいはかかるイメージだったが、今回の勤務先は入って1ヶ月くらいで十分馴染めた気がするし、退職時に受けたフィードバックも早く馴染みすぎ!というものが多かった。
その理由はたぶん、
•中小企業で意思決定のレイヤーが比較的シンプルであること
•財務分析などから投資の意思決定をする業務自体は銀行で慣れていたこと
•オフィスに週2-3で通ってキッチンでおしゃべりしたり、周りの人のコールを盗み聞きしてその後質問したりコミュニケーションを意識的に増やしていたことなどが挙げられると思う。

On Purposeプログラムの提携企業にはVisaやeBayや官庁など大所帯の組織も多くあったが、ブランドネームではなく敢えて小さな組織を選んで正解だったと思えた。

受けたフィードバック…謙遜?


退職が近づくにつれ同僚や上司にフィードバックセッションを依頼。
自分の得意な仕事を褒めてもらったり苦手なことを工夫していた様子を見られていたと知ったり。

融資案件でお世話になったチームリーダーからもらったフィードバックが興味深かった。

「あなたはナチュラルに遠慮や丁寧さが見えることがある。時にその姿は謙遜が過ぎて自分にあまり期待して欲しくないと言っているようにも感じ取れるので、自信満々に話した方がいい。
私の思い込みかもしれないが、アジア圏で育った女性に同様に感じることが自分は多い。」
(会話の中での指摘で、隅々まで配慮した上で発言してくれた)

私の中で確かに、と思う点が多くあった。
性別はさておき、日本の大企業で働いてきた私は、デスクで椅子に座って仕事をしている人に話しかける時は自然と屈んで目線が同じか下になるようにしてしまうし、つい「新参者で的を得ていなかったら申し訳ないが、私はこう思う」と、遠慮の枕詞をつけてしまう。
威張ったり驕っているように見られないための配慮のつもりだったが、自信がなかったり遠慮がちに見えているというフィードバックは初めてで意外だった。

主語が大きいけど、英国は米国に比べてハイコンテクストな文化で、私は日本の文化と近く感じることが多い。
直接的なことは言わず丁寧な表現を使って気付かせようとするし、ヨーロッパではsorryを多用する国だと言われているらしい。

その感覚から、アメリカ企業にいた時みたいに無理して大きな声を上げなくていいんだ、と少しリラックスして働いていたため、日本で身についた文化を引きずっていた模様。

次の会社はアジア出身の同僚も多くいるので様子を伺いつつだが、指摘されないと気づかなかったフィードバックを貰えて嬉しかったしこれから意識していきたい。

ソーシャルセクターの人は優しい?

フィードバックセッションを通じて感じた違和感。それは、大体ポジティブなことを言ってもらえるのは本当に有り難いけれど、銀行で自己成長!と思って走ってきた私にはみんな褒めることがメインで私の直すべきところを指摘してくれなくて、ちょっと不思議な感じがした。改善点教えて、といろんな言い方でいろんな人に頼んでやっと聞き出せた感じ。
実は次の会社の社長(私と同じく東アジア出身)が「私は改善点を教えるのが真の優しさだと考えてるし、正直自分にも厳しいタイプ。でも英国のソーシャルセクターにいると、上司に改善点を言われるのは上司好かれてないからだと感じる人が一定数いることを学んだ。」と言っていて、ハッとさせられた。
私もこの社長と近い考え(わたしは自分には甘いが…)なので、同僚に改善点を問い詰めても「本当によくやってたよ!もっと自分を肯定して!」と言われてなんか腑に落ちなかったのだ。

On Purposeのプログラムを始めてから、社風というか英国ソーシャル業界のカルチャーがより際立ってわかってきた。
周りの人より上手くやりたい、みたいな(銀行の同期競争的な)感覚はないし、協働、助け合い。
ぜ私は銀行時代あんなにファイティングポーズを取って、向上心で突っ走っていたのか思い出せないが、働くとはそういうことだと思っていたし(新卒のカルチャーは染み込むなぁ)、ゲームに勝っていく感覚が楽しかったのだ。

正直あのゲームに勝っていく感覚が懐かしい。今は少し物足りない感じもする。でもそこには相当なストレスもあるし、何より自分のエネルギーと時間を社会課題解決のために使っていきたい。

そんなことを考えている。

ではまた。


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