元銀行員としての先入観など|インパクト投資奮闘記@コンサルvol2
こんにちは。
もう4週間くらい風邪やそこから派生した体調不良が治らずあまり調子がでない者です。
のびのびと好き勝手働いてきたインパクト投資ファンドから一気にベンチャー気質のコンサルという違う環境にきて、いろんなストレスがかかっているからなのか…連休を挟んでも脳みその3-5割くらいしか動いてない感覚があり歯痒い。
駄文のまますぎて誰のために書いているのか…といつもと変わらない自虐自省をしながら、えいやー!と投稿ボタンを押してしまうわたし。
毎度こんな読みづらい口語noteを読んで下さる方には本当に恐縮だし、感謝感謝。ありがとうございます!
前置きが長くなったのでゴー!
小さい会社の意思決定の速さ
担当している仕事で私があまり得意ではない仕事があった。よくいえばクリティカルシンキングが止まらない私は、会社から公式に成果物として納品するレポートなどの文書を決められた時間で書くのが苦手だ。これ言い切っていいのかな?このデータって本当に信頼できるの?でもこんな観点もあるのでは?と疑問が止まらなくなってしまう。
それが悩みで思うように仕事が進まず歯痒い、アドバイスが欲しいと上司に1on1で伝えたところ、「そうなんだ!教えてくれてありがとう!もしこの仕事が興味関心のど真ん中じゃないなら、あなた6ヶ月しかいないしよかったら私この仕事やっちゃうから、他のことやってもらうのはどう?他にやって欲しいこといっぱいあるの!」
!ええええええ!
まさか上司(というか社長)に仕事を引き取ってもらうことは全く想定しておらず、あくまで苦労していることを明らかにしてアドバイスなどを貰う予定だった。
しかしここは小さな会社で、半年しか居ない私が苦手を解決するために頑張るより、苦手ってわかってよかった!得意なことどんどんお願い! と。
あまりにあっさりとした決断に狼狽してしまったが、上司の提案をありがたく受けることにした。
結果、よりインパクト投資に近い案件が本当に大量に舞い込んでくることになった。
小さい会社の機動力、すごい。得意な人がやればいいじゃん精神、確かに。
弊社初の投資、「自由にやっていいよ」
今年から自社でほんの数件、実験的にインパクト投資を自社資金で実行することになった。
日英で金融規制が違い、英国では自己資金の融資は特に規制に触れることなく簡単にできる。
社長からある日声をかけられて、「この会社に投資したいと思ってるの。参考資料はこんな感じ、じゃ、スズカ自由にクリエイティブにやっていいからね!」と、かなりの裁量と自由度を突然もらって戸惑うなどした。
戸惑った理由としては、お金を貸すって様々な観点から慎重な判断が必要だと過去の経験から認識しているから。それを自由にクリエイティブにだと…!?
銀行では過去の財務状況とこれからの計画を見て銀行内の格付けを当てはめ、それによってベースとなるリスクプライスが決まっていた。一つの融資を実行するまで、沢山の部署が考えた枠組みやルールを適応して初めて融資できる、超チーム戦と言うイメージがある。
直近で働いたインパクト投資ファンドでは、格付けの概念はなかったものの、大体このくらいのリスクなら値付けはいくらくらい、という目安みたいなものがあった。
ゼロからの融資のストラクチャリングと価格設定など、どうやる…!?
やるしかないけど手探りof手探りな日々です。
元銀行員としての先入観
この業界に入ってから、自分のバイアス/先入観を認識して周囲に助けを求めることによりフェアな判断ができるようにするという仕事のやり方をしている人に多く会い、私もそうやりたいなあと思って来た。
弊社は既存の金融システムから抜け落ちてしまっているSocial Enterpriseに、どのような新しいファイナンスが提供できるかを手探りしている先進的な組織だと自負している。
私はこと融資含むファイナンス全般に対して、元銀行員としての先入観(※)があり、新しいファイナンスを考え出すにあたりどのようにその先入観を最小化できるか考えている、と上司に相談してみたところ、デューデリジェンスのあり方みたいなブログを紹介してもらった。10項目くらいあって、それぞれのデューデリ項目でなぜ情報が必要だと感じているかを検証し、例えば銀行業だから必要だった項目はあるか?などと検証していく予定。
(※) この場合、投融資をするにあたり会社の財務評価はこう行う、という前提知識と経験。時に前提知識や先入観は創造的になることを妨げる。
キャリアデザインのトレーニング
アルムナイから定評のキャリアデザイントレーニングは私が下半期で楽しみにしていることの一つだった。
幼い頃なりたかった職業のイメージ図を1分で書いてみる、というアイスブレイクで、その頃の希望って今もある?なんて話をしたりして。
過去の人生を振り返る折れ線グラフ、向こう5年で叶えたい夢を詰め込んだビジョンボード、Ikigaiチャートの作成(好き、得意、社会のニーズ、)などの自己分析をしたあと、
problem statementを作ってそれに対する案をブレインストーミングしていく。
例えばproblem statement : how could we stay in a sunny country while my husband keep working for his favorite company in UK? というproblem statement を作り、じゃあ家族はスペインに移住して夫はロンドンに残り、金土日だけスペインに飛んでくる2拠点生活は? などと案を出していく。
立ち止まって自分や家族の願望を書き出して、problem statementという一文に真の希望を入れる為、その願望を突き詰めると何を希望しているのか(南の島に行きたいのは仕事から逃げたいからなのか、温かいところに住みたいからなのか、異文化を求めているからなのか)を考え、それに対する解決策を複数出してみて検討する。
とてもシンプルなプロセスだけど、これからの数年を自分たちで能動的にデザインする貴重な機会になった。
悩める私の友達がみんなこのセッションを受けられたらいいのに…と超お節介なことを考えてしまったほど。いくらでもそういう本は世の中にあるんだろうけど、毎日忙しいし、きっかけは大事だなと。
On Purposeはさまざまな考える機会を与えてくれてありがたい。
今週はついに勇気を出して同僚に体調が悪いと伝え、数時間ベッドで休んだりしながら在宅勤務をしていた。
頑張りたい時に歯痒いけど、休むのも大事。来週こそは元気になるぞ、、、!