
九響 デュトワ定期
N響アワーのお馴染みデュトワさん。
N響はこの人との出会いから変わったと言われるデュトワさん。いつか生演奏聴きたい人の1人。九響にハマったときにデュトワさんが来ると知ってこれは絶対に行かないといけないやつ!って直感が働いた。私は直感でコンサート選びがち。
何ヶ月も前から楽しみにしていて、朝からワクワクが止まらなかった。
「今日は!世界的指揮者がくるので!帰ります!」
と上司に高らかに宣言して時間給で帰り、0次会して、いよいよホールへ。(私含め)明らかにホワイエの様子がいつもと違う。高揚感によりワクワクした。
開演。ドビュッシーの小組曲。1曲目からデュトワワールド全開の音に鳥肌が立った。大村さんのフルートソロ素敵だった。九響の音は私はさしみ醤油(甘くてとろり)のイメージなのだけど、今回はさらに磨きがかかった高級感でデュトワすごいな、、と思った。2曲目、3曲目も引き込まれ、4曲目はアップテンポな分、オケも躍動感が増して何これ最高すぎるんだが、、と思っていた。ここまででもう満足感。
グラズノフのバイオリンコンチェルトはソリスト辻彩奈さんブラボー。1〜3楽章はデュトワワールドを感じながらも落ち着いた印象。4楽章が特に好みだった。これでチャイコとかメンデルスゾーンとかバイオリン協奏曲の有名どころも聞いてみたいななど思うなどした。
後半。チャイコ5番。絶対名演になるのはわかってるけど1楽章の低音の響きでまず心を打たれた。気づいたら泣いていた。2楽章のルークさんのホルンソロブラボーすぎた。イングリッシュホルンソロも。
3楽章はメジャーで進むから幸せな気持ちになった。天国みたいだなと思った。
4楽章。5番の主題が何度も出てくるたびに感動が押し寄せまくって、もうやめてくれ(涙)って感じだった。チャイコフスキーも天才だし、デュトワももちろん、九響の奏者の皆様も天才。オケが躍動するからか音もいつもより活気を増して、躍動感がすごかった。終わらないでーと心から思った。いいものが聞けた感がすごかった。14型なのもあったけどいつもより音もパワフルで力強くて全力疾走って感じで良かったなぁ。最後は涙が止まらなかった。すごかった。
終演後はもちろん拍手が鳴り止まず、デュトワさんとコンマスがソロコール。私も拍手をやめたくなかった人。東京、クラシック音楽館ではよく見るけど(もはや定番?)、福岡ではなかなか見ない光景。
アクロスにデュトワさん。もう一度見たいけど次はいつかな。
