2024年ベストアルバム

Hola!

アルゼンチンロックの旅でアルゼンチンの音楽をメインでとりあえず今は書いてますが、その他の音楽ももちろん沢山聴いてます。そして、たぶん中学生くらいからずっと年間ベストアルバムを作ってます。(中学生の時はベストシングルだったと思うけど)。やっぱりそういうの作るの楽しいです。SNSでもそんな感じのあふれてますもんね。

そんな感じで、僕の名刺代わりに2024年マイベストアルバムを発表したいと思います。TOP10です。なんだかんだTOP10くらいのボリュームが一番楽しく読める気がします。

では!

10位 SEUN KUTI & EGYPT80 / HEAVIER YET (ナイジェリア)

10位は、シェウン・クティ。今回はなんとレニー・クラヴィッツがプロデュース!
ブライアン・イーノやロバート・グラスパー、錚々たるメンツが今までプロデュースしてきましたが、今回はレニー。
今作も重たいアフロビート。そこにメッセージのある言葉を歌う。今回の目玉は、ダミアン・マーリーとのコラボ。もちろんボブ・マーリーの子供。フェラ・クティとボブ・マーリーという音楽の革命家の子供同士のコラボ。激アツです。

9位 shin sasakubo feat.carlos niño(日本・アメリカ)

9位は、秩父から世界へ素晴らしい音楽を発信してる笹久保伸さんと最近よく名前を聞くようになってきたLAのアーティストcarlos niñoさんのコラボ作。
秩父の「魔法の水/不思議な水」と呼ばれる湧水を撮影中に、光の反射によって炎や鉱石のように変容していく水の姿から着想を得たらしいです。その写真がこのアルバムジャケット!
この世の中、いろんな物事があるけど、見方によっていろんな見え方がします。なんか人間や自然の内なるパワーが音源化されている感じがします。

8位 Fabiano do nascimento and shin sasakubo / HARMONICOS (ブラジル・日本)

続いても、笹久保伸さん。こちらはfabiano do nascimentoさんとのコラボ。南米音楽を中心にやっている笹久保さんとブラジル出身のナシメントさんのギターはやはり合います!
この静かな音楽の中で、人間同士の音のやり取りをやって、駆け引きをしていると思うと激アツですよね。音だけでの会話音楽。

7位 Juan belvis & ocho / 8Ⅲ (アルゼンチン)

お読みいただいている通り基本的にはCDで聞くのが好きなのですが、結構サブスクでも実は聞いてます。主に仕事場の休憩中。
このアーティストはCDが出てなさそうなのでサブスクで聞いてました。
アルゼンチンのアーティスト、Juan belvis & ocho。Juan belvisさんは、なんとMIAのLiliana Vitaleの子供。そりゃ音楽センスがいいわけだ!もちろんLito Vitaleが伯父になるわけです。
音楽性は幅広く、アフロビートからロック、ジャズ、エレクトリカなどなど。もちろんMIA的な感じも少しします。女性ボーカルMariana Michiとのツインボーカルがいい味出してます。

6位 INGI BJARNI TRIO / FRAGILE MAJIC (アイスランド・フェロー諸島)

アイスランド出身のINGI BJARNIが北欧を旅して集めたメンバーとのアルバム。基本的にはジャズだけど、アメリカのそれとは違う。
もっとクラシックの影響も強いし、僕からすれば美しいプログレジャズとも思える。
そしてアイスランドや北欧の音楽ならではのあの壮大な世界観…。素晴らしいです。
今年は彼らのライブに行けました。とても暖かい空間でした。

5位 犬式 / 新夷の風(日本)

5位は犬式!
復活した犬式の第二弾アルバム。前作も良かったが、個人的には今作の方が好き。三宅洋平さんはいろいろ叩かれることはあるけど、僕はこういう人もいていいじゃん!と思ってます。
そんなこと言ったら、ジョン・レノンもボブ・マーリーもフェラ・クティも現代の価値だと叩かれるよ…。
今年はこのアルバムに本当に元気をもらいました。音で立ち向かってるよ。
そして、いのちの祭りで観たライブは最高でした!

4位 渋さ知らズ / 渋吼(日本)

今年のフジロックは渋さ知らズオーケストラにて開幕。このアルバムにも収録されているビクトル・ハラの名曲「平和に生きる権利」からスタート。ウクライナやらイスラエルやら、はたまた台湾やら…、全然平和にならない世界。

渋さ知らズの音楽のように、ダンサーやらジャズプレイヤーやら、歌い手やらロックなギタリストやら、タバコ吸ったカッコいい指揮者やら、いろんな人がいるのにこんなまとまっちゃうんだから、世界も平和になってほしいですね。渋さ知らズがまとまるのは、たぶんそれぞれを信頼し、リスペクトした上で、みんなの音や動きを注視してるからだと思います。
にしても、オリジナルアルバム久々で嬉しかったです!

3位 Sam Wilkes, Craig Weinrib, and Dylan Day(アメリカ)

3位はSam Wilkes, Craig Weinrib, and Dylan Day。
最近は星野源とのコラボも話題なSam Wilkes(ベース)がCraig Weinrib(ドラム)とDylan Day(ギター)と共に、サンバーナディーノ山脈が見える南カリフォルニアの屋外で夕方行われたセッションを原型に作り上げた作品。
落ち着いた音楽で、みんなの息遣いまで聞こえてくるようです。(sam wilkesに関してはキース・ジャレットのように本当に声を出しながら演奏)
最後の曲、「I'll Find A Way (To Carry It All)」に辿り着くときには、本当にすべてうまく行けばいいなあとため息をつくばかりです。

2位 友川カズキ / イカを買いに行く(日本)

2位は久々のオリジナルアルバム、最高でした。友川カズキさん!
友川さんは本当に、類を見ない、何にも似てない日本が誇る素晴らしいアーティストだと思ってます。特にこのアルバムにも参加している石塚俊明さん(ドラム)と永畑雅人さん(ピアノ)のトリオは凄すぎます。ライブ行ける方は今のうちに行っておくべきです!
友川さんの歌、ギター演奏は上手いとはまた違って…感情優先の…なんというかズレがあるんです。そのズレが絶妙で、そのズレをジャズっぽく、即興的にバックの二人が支える…。凄すぎます。
そして、友川さんの歌詞…。イカを買いに行くだけであんな曲を作れちゃうんです。凄すぎます。
またライブ行きたいなー!

1位 AMARO FREITAS / Y'Y(ブラジル)

1位は実は断トツです。(未だにこのアルバムをランキングに入れている人を見てないのが謎!)

ブラジル出身のジャズピアニストAMARO FREITASです!アルバム通して、すごく壮大な世界観で、ピアノもメロディというより、打楽器的にも使ったりして、アルバム全体をまとめあげてます。
なんでも、コンセプトは「先住民が語り継いできた昔話やブラジルで広く知られている伝承を通じて、本来のブラジルを表現すること」だそうです。
僕はこのアルバムを聴いて、勝手なイメージなのですが、アマゾン川の水としてブラジルを下っている感じがします。そこには先住民がいて、雨季があったり、いろんなリズムがあり、祭りがあり、生活があります。なんかそんなのが見えます。すごいイメージを沸かせてくれるアルバムです。断トツ1位です。素晴らしい音楽をありがとうございます!


さて、ランキングには入れなかったのですが、特別賞としてあと1枚だけ紹介したいです。

特別賞 charly garcia / LA LOGICA DEL ESCORPION(アルゼンチン)

すごい久々のアルバムで、レコードで買っちゃいました!今のアルゼンチンロックの旅のゴールでもあります。ランキングに入れようか迷ったのですが、やはり他のチャーリーの作品と比べると正直そこまで名盤とは言い難いかなと。(とは言え結構好きです!)


さて、まとめ。

1位 AMARO FREITAS / Y'Y(ブラジル)
2位 友川カズキ / イカを買いに行く(日本)
3位 Sam Wilkes, Craig Weinrib, and Dylan Day(アメリカ)
4位 渋さ知らズ / 渋吼(日本)
5位 犬式 / 新夷の風(日本)
6位 INGI BJARNI TRIO / FRAGILE MAJIC (アイスランド・フェロー諸島)
7位 Juan belvis & ocho / 8Ⅲ (アルゼンチン)
8位 Fabiano do nascimento and shin sasakubo / HARMONICOS (ブラジル・日本)
9位 shin sasakubo feat.carlos niño(日本・アメリカ)
10位 SEUN KUTI & EGYPT80 / HEAVIER YET (ナイジェリア)
特別賞 charly garcia / LA LOGICA DEL ESCORPION(アルゼンチン)

たぶん今まで作ってきた年間ランキングの中で一番インスト率が高い。つまり歌詞がないものが多い。僕、今37歳なんですが、大人になってきたということなのかな?笑
昔は歌詞がいい音楽が好きでした。音も分かりやすくロックなのが好きでした。
やっぱり聞けば聞くほど、似たようなものより、独自のものを持っている音楽が好きだなと思えるようになりました。
とまあ、とりあえず38歳の現在地、2024年のランキングということで、20年後は演歌ランキングになっているかもしれませんが、このnoteも続けていけたらいいなあと思います。ああ、パソコン買いたいな。またアルゼンチンロックの旅と共によろしくお願いしますー。

chao!

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