アルゼンチンロックの旅1974年

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アルゼンチンロックの旅は1974年へ。1974年のアルゼンチン。1973年にペロンが大統領に復帰も、1974年の7月にペロンが病死してしまう。代わりに、妻のイサベル・ペロンが世界初の女性大統領になる!
しかし、この政権は問題だらけで、側近が「アルゼンチン反共産主義同盟」(AAA) を結成し、政権にとって目障りなジャーナリスト等を次々と暗殺した。このために左右両派のテロがさらに激化したみたい。そんなグラグラ揺れる1974年。

世界的にはクラフトワークのアウトバーン等、米英以外のプログレの名盤があったり、kissやQUEENなどハードロックがポピュラーになっていった。

そんな1974年のアルゼンチンロックはというと、spinettaも charly garciaも全盛期、そしてアルゼンチンロックコンセプトアルバムの決定版BIBLIAリリース。

①Invisible/Invisible(1st)

さて、スピネッタ。1973年はPESCADO RABIOSOで超名盤を作り解散。次のバンドInvisibleを結成することになる。メンバーはpappo's bluesから引き抜いたスーパープレイヤーMACHI(ベース)&POMO(ドラム)コンビとのスリーピース。
シンプルに複雑に…プログレっぽいけど、ちょっと違う、スピネッタでしかない境地に辿りついてます。

②AQUELARRE / BRUMAS

ALMENDRAの派生バンド、AQUELARRE。こちらはスピネッタと違い、大衆に分かりやすいメロディ。南米らしい泣きのあるメロディを極めてきて、これはこれで素晴らしい作品になってます。またspinettaとは1973年、PESCADO RABIOSOにて前作少しセッションしてます。これが再結成に繋がるの…かな?

③sui generis / Pequeñas anécdotas sobre las instituciones

sui generisは名盤しかないのですが、これもまた素晴らしいとしか言いようがない…。
所謂プログレにかなり近くなった音。シンセやピアノが気持ちいい。そして、ベースにはフォーク。歌心がある。アルゼンチンロックを聴く上で絶対聴いてほしい一枚。

④BIBLIA(天地創造)

なぜこの盤に日本盤があるのか?かなり謎なのですが、確かにすごいメンバー。オールスター。BILLY BOND軍団LA PESADAのメンバーを始め、charly garcia、nito mestre、david lebonなどなど。すごいメンバーで聖書について歌う。正直、日本人の僕としては分からない部分もあるが音楽的には素晴らしい。こういうコンセプトアルバムも流行っていた時代でもあったと思う。


1974年はこんな感じです。不安定な時代でも花咲くアルゼンチンロック。旅はまだまだ続く。

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