アルゼンチンロックの旅1984年
Hola!
アルゼンチンロックの旅は1984年。民政になって1年目、軍事政権の頃の方々の裁判や、経済を盛り上げていこうと頑張っていたことだと思います。
そんな中、数年前からマラドーナの活躍が世界現象になってました。この頃はナポリで大活躍してます。
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筆者、野球派なので…サッカーの知識があまり無くて…無いなりに読みました。マラドーナ自伝。アルゼンチンロックの旅の筆者としてはロックアーティストの名前がたくさん出てきて楽しかったです。charly garciaやAndres Calamaro、Los Piojos等。マラドーナについて歌った歌もたくさんあります。波瀾万丈な生き方がロックとの親和性があるんでしょうねー(^^)。
この2年後のW杯で伝説の大活躍を見せます。
さて、1984年。ジョージ・オーウェルのあの小説の年。プリンスのPurple Rain、マドンナのLike A Virgin、ブルース・スプリングスティーンのBorn In The U.S.A.があったと思うと、ヴァン・ヘイレンは1984、メタリカはRide The Lightning。果てはRun-D.M.C.の登場。
かなり音楽的には充実した年だと思います。音楽の幅の広さ、売り上げ、影響…。豊作の年ですねー。
そんな年のアルゼンチンロックは、新世代ロック続々と登場。
①Soda stereo / soda stereo(1st)
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新世代から行きましょう!筆頭はSoda stereo。このバンドはここから超ビックになります。この1stはポリスに近いようなロックで、ポストパンクな音が楽しめます。新世代はこの「楽しい」っていうのが一つのキーワードな気がしてます。(そうじゃないのも多いけど)
やはり時代的にはここから明るく行きたいですもんね。
そして、アルゼンチンロックの旅、soda stereo及びGustavo Ceratiの大活躍に乞うご期待です。海外のロックの影響を受けて、どんどん音楽性を変えてアルゼンチンロックを駆け抜けます。
②Fito Paez / Del 63
さて、このビックアーティストもデビュー。フィト・パエス。このアーティストはcharly garciaの影響がでかい気がしますねー。charly garciaのバックバンドもやっていました。そして、スピネッタとも数年後にはコラボする。正統派の彼らの後継者な感じです。
しかも、彼の人生は結構波瀾万丈で、Netflixでも伝記がやってますが(筆者未見…)、母親は子供の頃に病死、父親は軍事政権で消える。そして、祖母と叔母に育てられます。(彼女らも後に殺されてしまう)。また女関係も結構波瀾万丈っぽい。
音楽的にはチャーリーよりも、歌い上げる系のファンク。そして、ロマンティック!フィト・パエスとのアルゼンチンロックの旅もここから始まります。
③ Los Abuelos de la Nada / Himno de mi corazón
続きまして、アルゼンチンロックの黎明期から活動しているMiguel Abuelo率いる Los Abuelos de la Nadaの3rd。このアルバムはシンセポップで素晴らしいです。聞きやすい。こちらスペインのイビザ島にて録音。そして、久々のKubero Díazもゲスト参加。ビリーボンド軍団のスーパーギタリスト。
④Andrés Calamaro / Hotel Calamaro
そして、 Los Abuelos de la Nadaでシンセやピアノを演奏していたのがAndrés Calamaro。このアーティストもアルゼンチンロックの中で重要!この1stはプロデュースがチャーリー・ガルシア(Los Abuelos de la Nadaの1stもチャーリーのプロデュース)。
音楽的には Los Abuelos de la Nadaのシンセポップやニューウェーブな感じより、もうちょいポップなロックサウンド。
カラマロはここからいろんなバンドを経て、ボブディランのような風格のあるロックに進化していきます。そちらも乞うご期待!
⑤Spinetta Jade / Madre en años luz
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さて、頼もしい新世代がデビューする中、スピネッタはspinetta jadeにてこれまでとはちょっと趣向の違う感じのシンセが鳴り響く…そしてドラムマシンも使用した新時代の音を表現。
そのお供に…日本ではアルゼンチン音響派でとても有名なmono fontanaがいよいよスピネッタと邂逅。スピネッタワールドに必要な音の魔術師となっていく。
そんな中…1984年の末でspinetta jade解散。仲違い…。スピネッタはなかなかバンドが続かない…。
⑥charly garcia / TERAPIA INTENSIVA
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その頃チャーリーはシングルを発売。シングルTerapia Intensiva。しかし、シングルと侮ること勿れ。内容は素晴らしいインストナンバー6曲。チャーリーはやっぱりこんな…映像が浮かびそうな音を作るのが天才的だ。
⑦Jorge Cumbo- Lito Vitale - Lucho González
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最後はベテランの1枚を!
伝説のバンドLos IncasのJorge Cumbo、MIAのLito Vitale、メルセデスソーサとも共演してるLucho Gonzálezによるスーパーバンド。
ジャズでフォルクローレな音楽。後のペドロ・アスナールや2000年台の新世代フォルクローレアーティストが影響を受けてそうなアルバムです。
さて、アルゼンチンロックは民政になって一気に新世代アーティストが台頭してきました。彼らはスピネッタやチャーリー等の影響も受けながら、主にUKのロックを参考に音楽を作っているような気がします。マルビナス戦争では敵同士だったはずなのに。まあ、僕があれこれ言うことでも無いですが、いろんな気持ちが錯綜してるとは思います。アルゼンチンロックの旅、まだまだ続きますー🎵
chao!