アルゼンチンロックの旅、基礎編
こんにちは。
今回はアルゼンチンロックの基礎編…というかアルゼンチンロックへの影響源について考えたいと思います。
僕も結構いろんな音楽を聞いてきているので、その上でアルゼンチンロックが突出してるなと思うにあたって、他と違うなと思うところがやはりあります。それがまず大きく二つあります。
まず、タンゴからの影響。タンゴは19世紀後半、ブエノスアイレス南部のボカ地区で貧しい移民たちのなかから生まれたとされてます。基本的には男と女が踊る音楽。しかも当時は酒場などで娼婦と踊るといったような煙たい感じの音楽でした。
正直、タンゴについては自分はそんなに詳しくありません。イメージ付かない方はだんご三兄弟のあのリズムだと思ってもらえればいいと思います。たぶん。
代表アーティストを二人。
<カルロス・ガルデル>
「歌のタンゴ」というジャンルを確立。ロック系アーティストもカバーしてるイメージ。
<アストル・ピアソラ>
ピアソラはタンゴの革命家。タンゴ界のマイルス・デイヴィスのような人かと。ジャズのような即興性、クラシックのようなメロディ、そしてエレキギターを導入してロックにも接近。アルゼンチンロックの方々からの支持も厚かったようです。
タンゴともう一つの影響としては、フォルクローレというものがあります。
フォルクローレとは基本的にはアンデス地方の伝統音楽だけど、アルゼンチンのフォルクローレはガウチョたちの音楽とリズムが基礎になっているもの。まあ、南米の民謡ですね。
こちらもタンゴと共にアルゼンチンロックを聞いていても、明らかに影響があります。
代表アーティストを二人。
<アタウアルパ・ユパンキ>
彼がそれまでは田舎の音楽だったフォルクローレを芸術の域まで引き上げたと言われてます。左利きギターがカッコいいです。
もう一人も大事なアーティスト。
<メルセデス・ソーサ>
アルゼンチンを代表するフォルクローレ歌手。独特の声で歌い、歌による社会革命を目指した。チャーリーガルシアやレオンヒエコ、ペドロアスナール…いろんな方に支持されていた。
アルゼンチンロックの影響源のベースはこの二つ。タンゴとフォルクローレだと思います。
あとはヨーロッパからの移民が聞いていたであろうクラシックも大きいと思います。
さて、そこに混ざっていくロック!
いろんな考えがあると思いますが、基本的に僕はロックはビートルズ、ボブディランくらいからかと思ってます。他の国もみんなそうですが、それらの模倣から始まります。まずは英語でカバーして、次に母国語になります。アルゼンチンロックの初期はウルグアイのロックシーンと共鳴していたみたいです。次回はそこから書きます。
アルゼンチンロックの旅。ここから他の国と同じようにアメリカ、イギリスのロックと共鳴していきます。ビートルズ、ボブディラン、ジミヘン、デヴィッドボウイ、レディオヘッド、オアシス、、、。
それでは、また。