①回避依存の男しか知らないわたし。

私は、常に回避の男しか知らない。
もう、保育園に入ったときから、
親戚の15歳年の離れたお兄ちゃんが、
たまに家に来てくれて一緒に遊んでくれた。
このお兄ちゃんは二人いたんだけど、
ウチの母のいとこになる。

私が気がつくと、
そのお兄ちゃんは私に会いに来てくれなくて、
「またいつか会えるよね・・・?」
と思っていた。
でも、そのあと会ったのは、
身内の葬儀のときだった。
私はそのとき小5の冬休み。
そのときになんの仕事をしているのか聞いたら、「会社の社長さんだよ」と言っていた。

当時はケータイなんか無いから、
私はそのお兄ちゃんとは遠く離れて住んでるから、
そのときお兄ちゃんに住所を聞いて、
手紙を書くと約束をして、
手紙を書いて出した。
でも、一週間たっても二週間たっても、
お兄ちゃんから手紙が返ってくることは無かった。
私はそのあいだ、すごく不安だった。

『私が出した手紙、お兄ちゃんに届いてるのかな・・・
読んでくれてるのかなぁ・・・?
なんで返事、1個もくれないんだろう。。。
でも、お仕事が忙しいから
「いつかきっと来るよね、
いつかきっとまた会えるよね。。。
私が我慢しないと。。。」』

と思って、寂しくても我慢した。

だめだ、
思い出そうとすると、当時の記憶の部分がストップする。
頭の中に浮かんでる、当時の記憶が映像として流れてるのに、
文字に起こそうとすると、ピタっと止まる。
いい思い出?ではあるんだろうけど、
思い出したくないことなんだな、
私にとって。
子どものころから、
常に毒親父を始め、
目の前の相手から逃げて、
目の前の現実から逃げて、
自分から人に約束しておいて、
自分で逃げてしまう。
自分の気持ちからも、感情も、
こうやってちゃんと真正面から向き合ってくれる相手をも。
逃げてしまう。
それすらも、「無かったこと」にされてしまう。
遠い過去、「もう忘れたこと」にされてしまう。
あなたたちは、あなたたちにとっては都合が悪いからすぐに忘れて無かったことにしちゃうんだろうけど、
私はちゃんと覚えてるからね。

こういう男しか私は、
接したことがなくて、
私の約束は、
守ってもらったことがほとんどない。

今思い返すと。
こういう回避の男しか知らない。
ただ、そういうお兄ちゃんや親父は、
波乱万丈の人生を歩んできたせいか、
それを見聞きして育ってきた私は、
普通の社会生活、
みんなと同じく学校行って→高校出て→大学出て→就職して~
みたいな流れで育ってきたお坊っちゃんとは話が合わないし、
感覚も合わないし、恋愛対象にもならない。
年下も同じ。小さい子供にしか見えないの。
だから、
第三者から見たら、私が好きになる人、
付き合う人、付き合ってきた人は、
その人の過去の人生において、
問題がある人ばかり。
彼らは、
人生経験はいいものばっかじゃなくてめちゃくちゃかもしれないけど、
どこか世間の色んなことを知ってたり、
人間味があったりするから。
あたしも、自分でおかしい、変わった人間しか好きになれないっていうのがよくわかる。
じゃないと魅力を感じないんだと思う。

でもね。
私が彼らを受け入れて我慢してきたように、
彼らにも『受け入れてほしいの。私を』
そんな日は、いつくるんだろう。。。
来ないか。。。
ずっと受け入れっぱなしは、きついの、
ほんとに。
わかる?この感覚?。
わかんないよね。
あんたら子供なんだから。
もう、疲れた。
恋愛なんかしたくない。
そもそも恋愛なんてしてんじゃなくて、
最初に書いた『お兄ちゃんとお父さん』を追ってるだけなの。
だから満たされないのもわかってるの。
でも、寂しくてさみしくて、やめらんないの。
これでも、
もうね。
『あなたが変わらないと何も変わらないの。
それは「好き」じゃなくて執着』なの。』
って言われるのが、ほんとにつらいの。

自分を否定されてるみたいでさ。
私ばかりが相手の事を考えて変わってきて。
でも、相手はそれにも気づかずに甘えてさ。
相手に言われなくても変わることを自分で自発的にやってさ、
でもね。
彼らは一切変わってくれなかったの。
これでも、こんな経験してきた私に、
『変われ』って言う?
言わないよね。
これも、甘えって言う?
言わないよね。

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