見出し画像

愛車自慢

某施設を訪れ、福祉用具専門相談員とともに、ご利用者にいくつかの歩行器を試してもらっていた時のこと。フロアの様子が気になったのか、他の入居者の方々が次々と集まってきた。すると、自然と自分の歩行器や老人車の“自慢大会”が始まったのだ。

「これはリハビリの先生が手配してくれたんだよ。」
「お盆を乗せて移動するのにちょうどいいんだよね。」

と、それぞれが愛用の歩行器について楽しそうに語り合う姿に、フロアは賑やかさを増していった。

「あぁ、これも一種の“愛車自慢”なんだなぁ。」と微笑ましい気持ちでその光景を眺めていた。

そんなひとときに、歩行器や老人車が単なる道具ではなく、生活を支える大切な相棒であることを改めて感じたのだった。

いいなと思ったら応援しよう!