境界知能の生きづらさ
ついこの間まで家中からカメムシがたくさん出てきて大変だったがここ数日は一、二匹しか出てこない。ちょっと、いや大分嬉しい。
今回は境界知能の生きづらさについて当事者である私が書いてみる。
私のIQは82で境界知能の中では比較的高いがやはり100からは離れているので生きづらさを感じている。
~境界知能の生きづらさ~
以下の箇条書きは私自身が境界知能の生きづらい要因だと思うものやメディアから知ったものを書いていくので、絶対に正しいわけではない。
・授業の内容についていけない
・小学校のころから勉強についていくのに難しさを感じている
・会話の内容がわからない
・自分と話の合う人見つかりにくい
・下に見られがちで損をする場面がある
・皆より理解や習得が遅い
・人とのコミュニケーションが不利な状況になっていく
・孤立しやすい
・劣等感を感じやすい
・犯罪に巻き込まれやすい(闇バイトで加害者になってしまったり、短絡的思考に陥りやすい)
・人間関係の問題を抱えやすく精神疾患になりやすい
・境界知能の自殺率が健常者の約1.4倍(論文じゃないので信憑性はイマイチ)
・複雑なことを理解するのが難しい(理解できたとしても一般的な人達より時間が必要なことがある)…etc
・文面や話しているだけでは境界知能だと思わないとよく言われるのでカミングアウトをしても「本当にわかってくれているのかな?」と不安になることがある
私の場合はadhdも併発しているので上記のものに境界知能だけが原因ではない所もあるかもしれないことは理解してくれたらありがたい。
この前、とあるオンラインチャットゲームで同じ空間にいた数人(確か5人くらい)の人たちに「発達障害を知っていますか?」と聞いたら知っていると答えた人は3人くらいでそのうち正しい意味を言えたのは1人くらいだった。
次に「境界知能を知っていますか?」と聞いたところ誰も知っていると答えた人はいなかった。
境界知能は発達障害より世間に浸透していないのだと思った。
個人的な話を書いてみる。
私は中学生の時にiqテストをしたのだけど、だいぶショックだった。
まさか自分が境界知能だとは思わなかったからだ。予想外だった。
そこから何をするにも劣等感を感じるようになって勉強もなんでも人より習得が遅いのだから人より頑張らなきゃと思うようになって人よりできないのにどんどん完璧主義になっていった。
劣等感も募っていった。周囲みたいに人間関係がうまくいかないと強く感じ始めたのは中学に上がった頃から。
読書はハードルが高いからネットの論文でもない信憑性の怪しいサイトばかり漁るようになって、高校時代は信憑性の怪しい雑学がたくさん身についていって、周囲からは馬鹿かめっちゃ頭いいかのどちらかと思われやすくなっていった(私の偏見と思い込み)。
極端すぎてどっちも嫌だけど、どちらかというと馬鹿だと思われた方が気が楽だと思った。だって本当のことなんだもの(頭がいいというのにも種類があるんだぜという話はまた今度)。
だから大学上がってからはあまり頭がいい様に見えないように立ち振る舞った。そしたら変に期待をされなくてちょっと生きやすくなった気がした。
それにいい人たちばかりだったというのも大きかったのだろうけどね。
私はadhdもあって一つのことに執着しやすいと主治医から言われていたのであまり自覚はしていないけどもしかしたらそうかもなとは思う。
でも「iq」に酷く執着しているというのは最近気づいたし潔く認めよう。
中学時代にiq82と出て、お前は馬鹿だと、この国に必要のない肉塊の燃えるゴミなんだと、生きているだけで迷惑極まりないと言われているような気がして、それを当時言語化できなかったので言えなかったけど不安な様子を表情や様子で訴えても誰も否定してくれなかったし言い換えもしてくれなくてその時の無念が今に響いているような気がする。
これはある種の医療ミスではないだろうか?
ちなみに当時通っていたのは小児科の精神科。今はもう私の年齢が上がってそこでは診てもらえない。
私には自尊心がないから完全に私は馬鹿ですと言えない。
言えるようになりたい。言えば楽になるのに。あの時の無念が足を引っ張っている。「いや、私は本当は賢いはずだ」と、「こんなにみんなと違うのだから私にはきっと誰にもまねできない私だけの長所があるはずだ」と嫌でも思わないと何か良くないことをしてしまいそうになる。
なぜ境界知能や発達障害で人間関係にひどく悩むのかという原因の一つに「周囲の理解が足りない」というものはすごく大きい。
身体障碍者は目に見えてわかりやすいから障害がある本人も周囲の人間も理解しやすくて見た目ではわからない障害のある場合よりも手を差し伸べやすい。
しかし、発達障害や境界知能は見た目ではわからない。
従って障害を抱えている本人も周囲の人間も理解しづらい。
そうなると、周囲は手を差し伸べにくくなるし、障害による弊害をすべて「当人の努力不足」 ←この一言で片づけられる。
そして当事者も理解がないと自分自身を攻め続ける。家族や友人等親しい人達も。
もっと知る必要がある。自分のために。
今回はこの辺で。
ここまで見て下さりありがとうございました。
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