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25!!


前日

ひげだんだあぁぁあああ!!(成田狂児風)

意味が分からない始まりかたですみません。
見ての通りOfficial 髭男 dismについてです。

髭男ファン歴5年のハキケです。
どうぞよろしくお願いします。

いつもよりテンション高いなぁって自分でも思います。

だって、明日、ライブだし。
明日、ライブだし!!!

うおおおおお

待ちに待ったライブ。
いつも追われている部活を休んでまで行くライブ。
3年ぶりのライブ。

ひゃーーー!

普段しない化粧を予習して、普段しないネイルをつけて、普段しない明日の服を考えるという行為をした。

恋するってこんな感じなんだろうか。
いや、別にメンバーの誰かを恋愛的に好きとかそういうのではなく。

恋愛をしている人はそうやって、考えたりするのかなって思った。

あまりにも偏見。

あー、明日きてほしいけど、きてほしくねぇー。

楽しみな日は待ってる間がなんだかんだ1番楽しい。

始まってもないのに終わりを考えるのは私の悪い癖。

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当日

はい、ここから当日です。

午後1時、グッズ列に並んでいます。
午後6時までにグッズを買って、フォトブースで写真を撮って、ご飯を食べて、会場に入って、席に座らないといけない。

やること多い!
でもやりきります。
私失敗しないので。

グッズ列に並びながら、ウォークマンでラジオを聞いた。丁度樋口大喜さんのSATURDAY AMUSIC ILANDS AFTERNOON EDITIONでaikoの「skirt」(ものすごいアルファベット量!)が流れていた。

好きな曲が流れていてさらにテンションが上がる。

しばらくして、グッズ列が進み始める。
思っていたよりもするする進み、買いたかったものを全て手にいれた。安堵。

少し落ち着いてから会場くじをひいた。
私はくじ運があんまりよくないので、何かが当たる自信はなかったけど思いきってスマホに表示されたボタンを押す。

LodgingしてパッとC賞と表示される。
おお!なんか、当たったっぽい。
交換所に行くと紙のチケットをもらえた。
うおお!
渡してくれたお姉さんがカランカランとベルを鳴らす。
嬉しいけど、ここに来る人たちには全員カランカランしなくちゃならないのではないか?
案の定ひっきりなしにカランカランしていた。
くじで当てることがなかなかないので元気がでた。

入り口で写真を撮ろうと移動する。
あのタオルビャーってやるやつ、よく見やつ。
すると入り口に「プレゼントBOX」と書いてある箱を発見した。まだ、何も入っていない。

もかしてこれって髭男への「プレゼントBOX」?!

そんなの知らないよーとしなしなになりながら写真を撮る。

伝えたいこといっぱいあるんだよ。
私は周りの人からたくさんの愛をもらうのに、その半分も返せてない。

愛を伝える絶好のチャンスだったのになぁ……。


ご飯をもちゃもちゃ食べる。
よく考えたら曇りとはいえ外に2時間近く立ちっぱなしだった。
足がバキバキ、唐揚げ南蛮はおいしい。

こんなにご飯をもちゃってるのに、あと2時間後にライブが始まるなんて信じられない。
唐揚げ南蛮おいしい。


ささっと店を出て今度はフォトブースに並ぶ。
並んですぐに「今並んでるかた、開演時間に間に合わないかもしれませーん!」と声が飛んでくる。

時間を見ると開演まで1時間を切っていた。
私今日、開演の5時間前に来たよね……?
列の長さを見て、早さを体感して、時計を見て、
「これはギリギリの戦いやで」

4時42分に写真を撮ってもらって、会場に滑り込む。

ぐう。近い。

前回も大概前のほうだったが今回も近かった。
近ければ良いってもんではないが、近ければ良いのだ。

今回はライトチェックがあった。
腕に巻くタイプのやつ。
絶縁体を引き抜くとほわわ~っと青く光りだす。
これは舞台から見たらさぞきれいだろう。

My Chemical Romanceの「Welcome To The Black Parade」が流れ始める。

前回の髭男のライブに行ったときから時々聞くようになった曲だ。
私の中でこの曲=髭男のライブの始まりだよなぁと考えるときすごい勢いで「パブロフの犬」が頭のなかを走り去る。バイバイ、わんこ。


今回は2回目だし、泣かないだろうと思っていたのにやっぱり泣いた。
メンバーが出てきたとき涙が止まらなくなって3年前の私と何も変わってなかった。

こういう人生を送りたいと思う。
人に楽しんでもらいたい。
人を楽しませたい。
そういう人生。

バーンッとすごい音がして銀テが飛んでくる。
すっかり忘れていたのでビックリした。

取れるかな……と考える。
前のほうに塊が落ちていくのが見える。
ひらひらと無風の風に乗ってこちらに1本飛んできた。
えいやっと手を伸ばすと、手のひらにフワッと乗る。

1本だけ取れた。

じわじわと嬉しさが込み上げてくる。

人生初銀テ。

思ってたより長い。

銀テを持ったまま踊り狂う。

私今すっごく幸せだ。



いやだーと思ったけど、ライブは終わった。
はちゃめちゃに楽しい日だった。
すっかり学校に行きたくなくなってしまった。

とりあえず家に帰ったら手紙を書かないといけない。
来年また、帰ってくると約束してもらったのだ。


爪を外して、タトゥーシールを剥がして、もとの生活に戻る。
日常は続く、いつの間にか今年も終わる。


ライブから4日がたった今でも、右手首のタトゥーシールを1枚だけ剥がせずにいる。

つまらない私の、つまらない日常へのちっちゃい反抗心。






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