思考の堂々巡りを抜け出すために セミトップダウン方式のすゝめ
はじめに
決断する時、行動する時、何を考える。何かを始める時、何から始める?私は情報を整理したりするのが生来苦手で、それをどうにか克服したいと苦悩しておりました。
さらにいうと、私は、頭でっかちな人間で、決断するのに時間がかかってしまうという傾向がありました。「セミトップダウン方式」という思考方式を作って、それに抗おうとした軌跡。
トップダウン型の思考とボトムアップ型の思考
トップダウン方式
「自分の行動をどうすべきか、どういう時にどういう行動をすべきか」という全てを包含する原理なり哲学(仮にこれを「原理」とでも呼びます)を一旦置いて、それをもとに自分の行動を決めるというやり方
哲学や理論を基にする、理論派の方法←★私はコッチ派だった。
メリット :一度、原理を置いて仕舞えば、意思決定が容易。適用できる範囲が広い。
デメリット:原理を設定するまでにあれこれ悩む時間がいる←★堂々巡りになりがち
ボトムアップ方式
ある一つあるいは複数の例を参考にして、類似の事象等において意思決定をしていくやり方
経験を基にする、ざっくばらんで実践的な方法。
メリット :そのまま前例を適用できる類似事項において有用
デメリット:類似でないような事項に対しては適用が難しい
両者の関係
トップダウンとボトムアップは「全体と一部」という意味合いに置いて対概念になります。私は、頭でっかちで「トップダウン型」。なんでも一般化したがり、自分が納得するまで行動できないという悩みがあった。全てを無矛盾に包含するこの世の真理たる「原理」なんてそう見つからないのに、見つかるまで動けないって、それ永遠に動けないってことじゃんってなってました。
セミトップダウン方式とは
経験→原理→意思決定とする方法。
ある1つもしくは複数の経験をそのまま類似事項に当てはめようとするのがボトムアップ方式だとすると、セミトップダウン方式は、ある経験を経験のままとして放っておかずに、一旦「出来合いの原理」として採用してしまう。もしくは、ある経験から「原理」となりうる普遍的な情報を色々抽出して、原理へと昇華する。
それを自覚的にやるということ。
結局は、「ボトムアップ方式」に違いないんです。でも「トップダウン方式」とらわれた私のような人間は「ボトムアップ方式」なんて怖くて採用できないんです。
でもそれ必要なこと。
だから、「トップダウン型」の人間が「ボトムアップ方式」を正当化するための補助として、「ボトムアップ方式」を「セミトップダウン方式」として言い換えただけなんです。
でも自分は、それがうまく行った。「セミトップダウン方式」という概念を意識するとこで、結局は自分の「トップダウン的性格」の良さを残しながらも「ボトムアップ方式」を正当化して、それを適宜使えばいい、という心持ちを持つことができた。
以上です。乱文大変失礼しました。