【マット運動】倒立〜観察ポイント〜
はじめに
倒立ができる人からすると「あたりまえ」なことでも苦手な学習者からすると,意外と知らないこともあります。
倒立の際の腕の出し方と踏み切り足
意外と観察の観点として上げられることが少ない,ポイントです。私は倒立の習熟度を把握する際には,腕の出し方,目線,踏み切り足の使い方を確認します。
①腕の出し方
腕は下あるいは横から,伸ばして出すようにします。そうすることで,頭が入るるのを抑止し,目線が地面から離れることなく,倒立位に向かうことができます。
【マット運動・倒立⑤】〜実践編⑤腕の出しかた〜
— 器械運動_教材紹介 (@zJoTgbwacm92Z64) January 24, 2020
多くの学習者は倒立になる時、勢いをつけます。その際に苦手な人は腕を上から振り下ろすパターンが多いです。回転系はそれでもいいですが倒立は回転未満の運動です。腕を下から出し、地面を目視させながら倒立を行うことで、恐怖心も和らぎます pic.twitter.com/DEolGVPnvg
②踏み切り足の観察
倒立が苦手な学習者は,踏み切り足の使い方が,上手くありません。飛んだり,引いたり,使えなかったりします。特に柔軟性のない学習者は,膝をしっかり曲げることもできません。踏み切り足が使えると,倒立の勢いがコントロールでき安定します(ゆっくり足が上がるため,どちら側(お腹側,背中側)にも安心して足を下ろせるようになる)。
【マット運動・倒立⑥】〜実践編⑥その他踏み切り足の観察〜
— 器械運動_教材紹介 (@zJoTgbwacm92Z64) January 24, 2020
学習者の踏み切り足を観察してください。倒立にあげる直前後ろに引いていないですか?これだと安定した倒立を、望むことはできません。倒立の上手い人は、踏み切り足の膝を曲げ伸ばし、勢いを調節することで、倒立をコントロールしています pic.twitter.com/ahcCiXLBE3
おわりに
逆立ちが苦手な学習者は,足がどれくらい上がったか,どのくらい足が地面から離れていたか,を気にしています。そのため,腕の出し方や踏み切り足をつかう事に注意が向きません。踏み切りが上手くいくから,足が上がるのであって,支持の仕方が正しいから,安定した倒立ができるのです。結果ではなく,倒立に上がるまでの過程に目を配らせましょう。