【スポーツ運動学】武井壮スポーツ万能になる方法(動画の紹介)
少し前に話題になりました、武井壮とタモリの動画です.運動に興味のある方は是非とも初めからみてほしいですが,時間がない人は2:54〜みるといいかと思います。(リンクが切れていたら申し訳ありません)
当時、見た時は衝撃的でした.
武井壮さん曰く,技術練習をする前にやっておくことは,「自分の思ったとおりに体を動かす」ということです.
特に,動いてない状況で思った通りに体を動かせない(「ズレ」ている)と,運動中はもっとズレて動いているということです.
全て,心に刺さるのですが,特に私が感じたパワーワードは,
「ズレ」ている状態でうまくなっても
結果はよくても思った通りじゃない
というところです.運動しているときの視線は,確かに見ていないし見えない手足を動かしているということです.そもそも基準がズレていた場合,運動中だと見えないし,さらにズレているでしょう.その状態でうまくいったとしても,思い通りではないという語りはわかりやすいと思いました.もちろん,反復練習をすればズレた状態でうまくなりますが(ズレた状態で基準を作っている可能性),そのズレは他の運動を行う際には,デメリットであり,また学び直さなければならないといっています.確かに!と思いました.
それから以下の言葉です.
一個基準があって、スポーツをするのと、基準がなくてスポーツをするのとでは、伸びるスピードが全然違う。
簡単な動きでもいいのですが,学習者の動きに「基準」を作ることは大事かと思います.上手くいかない時などは,基準がある場所に戻ればいいのです。開脚前転ができなかったら,前転に戻ればいいのです.
個人的には,無理やり「ズレ」や学習者の「基準」を「言語化」させる必要はありません.身体でわかればいいのです.水泳や陸上のアップなどで「今日いつもより進まないなー」とかでもいいです.基準があれば.
小学校の低学年の授業でどのように活かすかは、まだまだ考える余地はありますが、運動技能の定着を図る、スポーツクラブや部活動における指導では、参考になります。また,これからある運動を生涯スポーツにする人などは,成果が見えないとやめること多いです.まずは基準を作って運動しください.基準は感覚を数字化したものでも,タイムでもとりあえずなんでもいいかと思います.大人になって運動を始める場合には,少し周囲の人より上手いか,過去の自分より良くなったか,の基準は大事です.下手で、みんなとやるから楽しいだけだと生涯スポーツとして1人で取り組みません.上手くなりたい、よくなりたいが少しでいいので必要だと思っています.そのためには基準は大事です(細かく言えば基準となる運動感覚でしょうか).
運動の指導の際,学習者が上手くいかないのは,その子に前の運動と今の運動を比べる基準がないのかもしれないです.(「いつもより,足が上がってないかも」,「いつもより腕が振れてないかも」など)普段そんなこと考えたことないから,体調を原因にあげたり,用具を原因にあげたりするのです.その場合は,指導者が修正してあげる(基準を作ってあげる)可能性を示唆しています.ほったらかしではいけません.もちろん,その学習者が上手くなることを望んでいれば,の話ですが.
私ももっと早くに知りたかったです...
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