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我が子を"かわいい"と思えないあなたへ贈る花束
あなたは何でも1人で頑張っちゃうから心配だな
先日、もうすぐ赤ちゃんが生まれる友だちに会いに行った。私のことを唯一叱ってくれる大切な友だち。頑張り屋で、なんでもできる、弱音も吐かない子。
もうすぐ生まれるっていうのに、パウンドケーキ焼いて待っててくれて。帰りには、車で待っていた夫にも、コーヒーやお菓子のお土産をくれた。
一昨年の結婚式では、友だちのお母さんと話す機会があった。お母さんは、以前病気で友だちが母親代わりに、仕事をしながら兄弟の世話や家事をしていた。きっと、娘にいっぱい心配かけたと思っていたと思う。でも、お母さんは娘のいないところで私に言った。
「この子、何にも話してくれないんだよね。だからカハリーちゃんの方が、娘のことをよく知っているんだろうなって」
友だちは、頑張り屋さんだからね。お母さんに心配かけたくなかったんだと思う。
母の気持ち、子の気持ち。
親になると、涙が出る。
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そんな友だちも、もうすぐ赤ちゃんと出会える。保育士をしているため、子どもには慣れている。私も周りから「保育士してたから、旦那さんも安心だね」って言われてきた。でもね。やっぱり先生と親は全然違うことがわかった。
精神的にも体力的にも違いを感じたのは、上の息子が生後2か月のとき。私も保育士をしていたころ、生後56日から預かっていた。でも先生は、複数人でサポートしながら1日のうち8時間。母親は、ほとんど1人で24時間一緒に過ごす。休む間がなかった。
息子に母乳を飲ませながら、私は泣いたこともある。息子は、かわいいはずなのに、かわいいって思えない。母親として、思えないことが辛いって。
保育士をしていたからとか、関係なかった。
でも、誰にも言えなかった。
きっと、友だちも悩むことがあると思う。
あなたには、そんな心配いらない?
そう思うこともあるけどね。
でも、あなたの弱さも知ってるから心配しちゃった。
できると思われるのって嬉しいけど、弱音を吐けなくなる。
私も保育士していたのに、かわいさを感じられないなんて。普通の人からしたら変だよね。だから言えなかった。かわいいと思うのが当たり前。自分は我が子のお世話をしていても、心は母親になることができていないのではないかと思い苦しかった。
でもね、息子のことがかわいいって思える瞬間もあった。それは、息子の写真を撮っているとき!
きっと、子を持つお母さんって、携帯の中のほとんどの写真が我が子。私も容量パンパンだよ。でも、それが我が子をかわいいと思える瞬間でもある。お母さんの息抜きにもなる。
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私は、友だちにドライフラワーの花束をプレゼントした。「もうすぐだね」って。
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友だちは笑顔で受けとり、「赤ちゃんが生まれたら、一緒に撮るね」って言ってくれた。
我が子のことを"かわいい"と思える瞬間を
"かわいい"だけの気持ちに浸って
ちょっとでもリフレッシュできるように...
私は花束を渡して、笑顔になった友だちをみながら願った。
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母親としての気持ちが揺れ動いてもいい
頑張れない日があってもいい
弱音が吐けなくたっていい
大丈夫。あなたにも、我が子がかわいいと思える瞬間は、これからいっぱい訪れるから。今は、あなたの心を守ってね。焦らずに、その瞬間が訪れる日を待っていてほしい。
我が子をかわいいと思えないくらい、あなたはもう我が子を想う立派なお母さんだよ。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
花束に添えたワイヤークラフトは、願いを込めて、1人ではなく、夫婦ともにいる幸せな姿を形にしました。
昨年も友だちへドライフラワーの花束を贈りましたが、それぞれへの願いを形にしています。
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そのとき作ったワイヤークラフトの写真は、以前書いたnoteのサムネに使いました。
「みんなのフォトギャラリー」に入れると、たくさんの方にも使っていただきました。ありがとうございます。
noteを読ませていただくと、どの方も妊娠出産の苦悩や希望の光が書かれていました。私の知らない世界。知れば知るほど、改めて我が子以外の子もかわいくて、大切な存在だと思うようになりました。
大切なあなたの子にも母の想いが伝わるよう、願っています。