子育てが向いていないわけじゃない。
小さい子どもと一緒にいると、咄嗟に機転を利かせて子どもの気を逸らすスキルというのが必要なタイミングが結構ある。
おやつが欲しくてぐずった時とか、何かが上手くいかなくてむしゃくしゃしそうな時とか、時間がないのになかなか歩いてくれない時とか。
「あ!あっちにわんわんいるよ!!」
「お家帰って一緒に焼き芋食べよっか!?」
「わかった!じゃあとっておきのやつ見せてあげる!」
とかなんとか言いながら、あの手この手で子どもの気を逸らす。
自分のコンディションによってはこれ、実は割としんどいなーと思っていた。
例えば外出先など他の人の目がある中で息子がぐずった場合、そのご機嫌をうまくコントロールできるか、母親である自分が試されているような気がして苦しかった。
上手にしているママを見ると、「ああ、きっとユーモアがあって頭の回転が速い人なんだろうな。」と思って羨ましかった。
上手くできない自分は、息子への理解が足りなくて、不器用で引き出しが少なくて、子育てに向いていないのかもしれないなーと、漠然と思ったりした。
でも、息子を長く観察して気付いたことがある。
子どもにもいろんなタイプがいて、彼は人一倍、一度やると決めたら譲らず簡単には動じない奴だということ…!
あー、わたしのせいじゃなかったのかもしれないなと思った。
というか、誰のせいでもない。悪いことでもない。
そう気付いてから、少し心が軽くなった。
こういうこと、子育てには結構ある。あるあるある。