はじめに
夏休みが終わり学校が始まった時期だと思います。子供たちの元気な姿がみられていることでしょう。ですがこの時期、学校に行きたくないと考える子供が多いという話をよく聞きます。
近年、学校で問題行動や学習障害等を抱える子供たちが増えています。さらに、自分の気持ちをうまく言語化できなかったり、心を閉ざしたりしていて教師側が問題行動の理由がわからないということもあるそうです。
私は、ChatGPTを使ってこれらの課題にアプローチできるのではないかと考えました。
問題行動のある児童への手立てを考えてもらおう。
このような方法を考えました。
①子供の現状を見とる
②子供の現在の状況をプロンプトとして入力する。
③それをもとに問題行動を行う児童に対する総合的な手立てを考えてもらう。
では、やってみようと思います。
まず、役割を設定します。
では実際に子供のケースについてのプロンプトを入力してみます。今回は私が適当に考えた仮想の人物A君の問題行動について質問をしてみます。
Aくんについて聞いてみよう。
するとこんな出力がされました。
長くなったので途中で切れました。つづけてもらいましょう。
このように総合的な対策案を提案してくれました。実は最初のプロンプト内に愛着障害が疑われる所見を入れておいたのですが、そこまでは指摘してきませんでしたね。このことから、ChatGPTは「支援ツール」で心理士ではありません。与えられた情報で答えを出力してくれるので、正確な児童理解が必要だといえます。では、子供の実態に愛着障害を追加してみましょう。
プロンプトに子供の状態を追加しよう。
では、この結果どのようになったのかを見てみたいと思います。
つづけてもらいます。
最後に
ChatGPTを使用すれば、ここまで対策を考えてくれます。教員は多忙であるため、思いつく余裕も少ないと思います。今回使ってみて児童への対策を考える時間を短縮するのに有効であると感じました。
今日のことが、子供一人ひとりへの適切な支援につながればいいと感じています。今日はここまでにします。
※もし今回の記事の内容を教育現場で実践される方はご確認ください。
児童の個人情報をChatGPTに入力することは進めません。もしどうしても使用するなら、APIを使用するなど個人が特定できない工夫が必要だと思います。