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死刑囚表現展2024 其の十三

*感想は私の独断と偏見です。

金川一作品

この方の作品は絵が数点。
絵と短い文で構成されている。
絵は独特で個性が感じられます。
文も雰囲気ある感じで特徴的でした。
語彙力ないので上手く説明できないんですが。

花の絵や鳥の絵、人物の絵など様々です。
女性の絵もありましたが、そこには欲や性的なものは感じられなかったです。
この方はどの作品からも主張や欲のようなものは感じられませんでした。
そして能登で起きた災害について
被災者に対しての励ましの言葉もありました。
死刑囚達の絵は「戦争」「災害」「世界平和」などの作品が今までもありました。
それがとても違和感でした。
そんな事考える人達が死刑になるような事件を起こす事が矛盾していると感じていました。
この人もそうか。と思ってこの方の事件を調べました。

熊本免田町主婦殺人事件
農作業をしていた主婦を強姦目的で襲い、失敗したため殺害した事件。
調べていくとこの方は今再審請求を出しているようです。
無罪を主張して。
冤罪だと言っているんです。
この事件は1979年のもの。
あまり詳しい内容が記されたものはないんですがそれでも調べて続けてみるとわかった事があります。
*凶器が見つかっていない。
*証拠は本人の自白のみ。
*死体から金川の指紋が検出されたけど、本人は死体を見つけて触っただけ、と言っている。
*自白内容と事件の内容にいくつか矛盾がある。
*返り血が服にない。
*金川は少年の時、強盗殺人で10年服役していてこの事件は出所3ヶ月で起きている。
そして私が疑問に思った事。
この人、殺人1人だけど死刑になってるんですね。
前科があるからなのか。
今までの死刑囚達は1人以上殺害している。
この事件は強姦殺人で強盗殺人ではないのに。

でも、じゃあこの人が冤罪かって言われたらハッキリ言ってわからないです。
ただ1979年。冤罪事件あってもおかしくはない。
最近では袴田さんのがやっと冤罪と認められた。
何十年前の事件じゃなくとも
「御殿場事件」も「高知白バイ衝突死事故」も2000年代の事件だけど私は冤罪なんじゃないかと思っています。
「和歌山カレー事件」も最近では冤罪じゃないかと言われています。 

この死刑囚表現展の主催団体は冤罪を訴えてる人をサポートしている団体でもあります。
ただ、冤罪を主張している人全員をサポートしているのか、何か基準があって人を選んでサポートしているのかは知りません。
実際袴田さんの事件はこの団体がサポートしていて冤罪と認められました。
それを考えると必要な団体であり、この死刑囚表現展も賛否はあるけど必要なものだと感じます。

この事件、これからどうなっていくのか、再審は通るのか、気にしていきたいと思います。

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