私のはじまり
私の名前は“杉浦亜紀”と言います。
愛知県西三河地方の農業工業地帯に生まれました。
父親は小学校教師、母親は専業主婦。
二つ下に要領が良く勉強が出来る弟、四つ下には愛くるしくて甘えん坊で自作のユニークな歌を作る妹がいました。
父親と母親は五つ離れていて、見合い結婚です。
どうも父親の家系が良いお家だったようで、姉二人は女学校を出て、上の姉は叙勲を貰った貿易会社社長が夫で、下の姉は某デパートを常務で定年退職した人が夫でピアノの先生。
上の兄は高校教師、下の兄は一級建築士という何だか凄い家系の中で、父親が一番落ちこぼれだったそうです。
父親と母親の実家はどちらも徒歩五分以内を行って帰って来られる場所にあり、近所には親戚も多く、ちょっとした事もすぐに伝わりました。
私は外遊びをするよりも、絵本を読んだり、漫画を読んだり、絵や漫画を描く事が大好きなおとなしい子どもでした。
なので、外遊びをする近所の活発な子どもに、揶揄われたり、虐められました。
当時は運動も苦手で、近所の河が干潮の時に河向こうに渡る遊びを誘われる事もあったのですが、私は怖がって、男の子たちに泣かされました。
また「ひとと体」という人体図鑑が苦手で、それを使って男の子たちに揶揄われて泣かされてました。
また、活発な女子にも意地悪を言われてすぐに泣いていました。
保育園では存在が薄すぎて、いない事にされた事もあります。
そんなある日に
私のはじまり
になるように事件に巻き込まれました。
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