昔のマクド
大学に入り、至らぬ事に、ステレオミニコンポーネントをローンで購入してしまいました。
その頃流行り出した、ミニコンポーネント。
それまでの小遣いなどは、レコード購入に使っていて、余裕はありません。
で、バイトをせねば、と、友達にいい所を教えてもらうと、「トキワデパート」だと言うので、早速、履歴書を持って行きました。
しかし、一足遅く、バイト受付が終わっていました。
どうしようと、デパートを出て、ある店の前を通ると店の扉に、バイト募集の張り紙がありました。
それが、「マクドナルド」でした。
しかし、私はそれまで、住んでいたところが田舎で「マクドナルド」を知らなかったのです。
「ケンタッキー」と、「ディッパーダン」は知っていたのですが、バーガーショップは知りませんでした。
しかし、バイトをしなければ、ローンは返せません。
が、丁度、履歴書は持っています❗️
その足で、「マクドナルド」の店内に入ったのです。
店長さんがいらして、直ぐにバイトがOKになりました。
が、履歴書のバイトの希望理由に、「老舗で信用があるから」と書いていたのを思い出して、ドキッとしたのですが、後々友達に聞くと、「マクドナルド」はめちゃくちゃ有名で老舗だと言うのでほっとしました。
と言う事で、食べたことのないバーガーの店でバイトが始まりました。
お店は大分の中央通りに面していて、大分で一番のメインストリートにありました。
しかし、着替えもできる事務所は500mほども離れたビルで、雨の日などは傘をさしても濡れながら店に行ったり来たりしなければなりませんでした。
そういえば、制服も支給されるのですが、その頃の制服は水色のミニのスカートで、丈の短さに嫌な気分になったものです。
もっとスカート短かったと記憶してます
もしかして上着だけだったとか⁉︎
初めて食べたバーガーは、バイト初めて直ぐに買って帰って、祖母と二人で食べました。
ハンバーガーとポテト。
ジャンクな物に抵抗がある祖母でしたが、初めて食べるハンバーガー、「マクドナルド」は気に入ったようでした。
今は、レジでも、商品のボタンを押して、何個と、打っていくようですが、当時は、ただ、数字のボタンがあるだけで、商品の金額を覚えていて、合計金額をレジに打ち込まなければいけませんでした。ですから、大量に注文を受けるとそれはそれはパニックものでした。
計算表を独自に作って、レジ裏に隠し持っていました。
また、昔は「ポテトもいかがですか⁉️」と購入していない物のセールスをする様に言われていました。（今はもう言わないみたいですね）
ボーっとしていて、ポテトも注文しているのに
「ポテトもいかがですか⁉️」なんて、言ったこともありました。
私は、どちらかといえば、商品を作る裏方の仕事が多く、ポテトなどは、フライヤーにポテトを入れ、タイマーをかけて（手回しのタイマーでした）できたポテトにササっと塩をかけて（今は一定量が出るようになっているそうです）Ｍサイズや、Ｓサイズのポテトをふりわけていきます。（多分、今でもザッっと入れる事できると思います。）
フライヤー担当が多かったのですが、揚げ物で、「フィレオフィッシュ」と「アップルパイ」をよく揚げていました。
「フィレオフィッシュ」は、バンズを蒸すんです。その蒸したてのバンズはすごく熱く、それにもまして、揚げたてのフィッシュも熱くて、なのに忙しい時など、トングで掴んでいたのでは間に合わず、また、蒸したバンズはトングでは掴みにくく、手で、「フィレオフィッシュ」を作っていた事も良くありました。
手が熱さに慣れていくんですよね。
手の指先の皮は今でも厚いかも、、、
昔と同じ味でビックリ❗️
色々、中で商品を作っていたのですが、一番大変なのは、消毒液を一時間毎に取り替える事でした。漂白剤入りの消毒液で、手荒れが酷くなり、今でしたらゴム手袋があるんでしょうが、当時は素手で仕事をしていましたから、ダスターの消毒も度々で、手荒れも起きるしで、大変だと思っていました。
ゴム手袋の普及は、凄いと思います。
今と違って、ただ、立っている時でも見えないからと足を緩ませると“ビシッ”と叩かれもしました。
それに、何かと失敗したりすると、マネージャーが独断で時給を下げたりもしていました。（よく、下げられました💧）
厳しかったけど、その後のバイトにもとても役に立っていた事は、良い経験でした。
今のマクドナルドは、支払い方法もいろいろで、クーポンもあって、商品も昔より断然多くて期間限定もあって大変ですよね。
果たして今、バイトしてみたら務まるのでしょうか⁉️
昔と違う難しさがありますよね。また、やってみたいという思いも少しはあります。
因みに九州は「マック」ではなくて「マクド」と呼ぶのがが多いです。関西と一緒です。
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