Vtuber紹介者が語る、Vtuberの難しさ6選 問題提起編 #2〈V屋のひとりごと〉
V広場へようこそ。管理人のMottyです。
普段はVtuberの方々をご紹介する記事を書いている私ですが、その過程で数多くのVtuberの方々の動画を見てきました。登録者が数十万、数百万おられる方から、数十、数百の方まで様々です。
ひとりごとシリーズ2回目となる今回は、そんな私が感じるVtuberの難しさを語ってみようと思います。
本編に入る前に。今回の話はメタ的な要素を多く含みます。苦手な方はご注意ください。
本日のお品書きは以下のようになっています。
①そもそも見つけてもらえない
これはVtuberというよりクリエイターにとっての最大の悩みでしょう。どれだけ魅力的なコンテンツを作っても、誰にも見つけてもらえなければその時点で終わりです。
Youtubeという大海原の中でたった一粒の砂金を見つけてもらうのは極めて困難です。
もちろん、対策方法は色々あると思います。タグ付け、SEO対策、サムネやタイトルの工夫などです。これはnoteでも同じことだと思います。
また、Youtube shortsを上手く使えば、発見されやすくもなるでしょう。
とはいえ、それでもなお難しい。今述べた対策法は、問題を「軽減」はしてくれますが、「解消」はしてくれません。
動画を数百本出してようやく登録者が5万人になった、というのはざらにある話です。というか、それはむしろ成功例であって、数百本出しても登録者数千人の方が普通なのかもしれません。
そこに至る前に辞めてしまう方も多くおられます。
②「普通」はダメ
Vtuberに求められるものは何か?という質問に対する端的な答えは「ユニークさ」です。
もちろん、ユニークさの出し方は色々あります。歌が上手かったり、声やキャラデザインがかわいかったり、トーク力が高かったり、ゲームが上手かったり。
登録者の多いVtuberさんは、こうしたユニークさを必ず複数持っています。
私の普段の紹介記事でいうところの「見どころ」パートがそれにあたります。
例えば、第一回でご紹介した音ノ乃ののさん。
私は記事内で、音ノ乃ののさんの「見どころ」として
・歌の上手さ
・かわいらしさ
の二つをあげました。
ののさんはこの二つの点において、非常に「ユニークな」方です。そのユニークさ故に、現在も登録者数をぐんぐん伸ばし続けています(ついこの間、登録者40万人を達成されました)。
言い方を変えると、「ユニークさ」をもっていることがVtuberとして成功するための必要条件ということになります。
このように、ユニークさはVtuberにとって必要不可欠な要素です。
逆にいえば、「普通」の人は求められていません。
今後知名度を上げていきたいVtuberは、「あなたのユニークさは何ですか?」と聞かれた際に即答できなければなりません。それも、できれば複数個回答できることが望ましい。
それがVtuberの悩みどころだと思います。それに即答することって結構難しいことです。就活の経験がある方なら理解していただけると思います。
昨今、異様に「個性」が強調される世の中となっていますが、Vtuberは普通以上にそれが求められる仕事だと思います。
③キャラ被り
これも隠れた問題だと思います。
②で言ったようなことは、Vtuberをやっていれば誰しもが感じる壁です。そのため、Vtuberはこぞって何かしらに特化しようとします。その結果起きるのが「キャラ被り」です。
例えば、歌が上手いという「ユニークさ」を持ったVtuberがいたとして、それだけで登録者を伸ばせるかと言えば、中々難しいです。
世の中には歌が上手い人が大勢います。その人たちの中で埋もれてしまうという可能性は高いというわけです。
もっといえば、歌の世界は実力と知名度が必ずしも比例しません。ルックスや見せ方といった要素も絡んできます。
そのため、歌の上手さ一本勝負でVtuberをするのは中々に難しいということになります(もちろん、その中でも飛び抜けた何かを持っている場合は別ですが)。
例えば、歌が上手いVtuberさんとしてYOSHIKA⁂さんがあげられます。
YOSHIKA⁂さんの歌唱力は頭一つ抜けているように感じます。記事を見ていただくと分かりますが、かなりの実力を持った方です。
しかし、YOSHIKA⁂さんは歌唱力の他にも、かわいい雰囲気という別の武器を持っています。歌以外でも十分に人を惹きつけるだけの力を持っているのです。
それが、YOSHIKA⁂さんが多くの登録者を獲得できている要因だと思います。
要するに、「なんかどっかで同じような人見たな」と思われてはいけないということです。「歌が上手い人」という要素だけなら、「どっかで見た同じような人」の1人になってしまいかねません。何かしらのキャラを持っていても、それが他のVtuberとの違いを作れないのであればダメなのです。
こういったことは、「歌が上手い」に限った話ではなく、「声がかわいい」「天使キャラ」などといったことにも共通する問題です。
2022年11月時点でVtuberの数が2万人を超えたことが話題になっていました。ということは、今はもっと多くのVtuberがおられるはずです。その中で埋もれないための何かが必要となってくるのでしょう。
④始める前から差がある
配信を見ているだけでは気づきにくいことですが、これも悲しい現実として確かに存在します。
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