断髪式とウィッグ
おかっぱだった私は、
指を通すだけで、小さな束で抜ける髪に気を使っていた。
それが結構日に日にたくさん抜けるようになって、こりゃだめだと思い、急遽髪を切ることにした。
バリカンを持って一人で鏡の前に立ち、髪を刈るのは結構難しく、嫌がる息子に無理やり頼んでやってもらった。
がんが発覚してから、なるべく今まで通りで、周りにもあまり言わないで、そっと生きる…
みたいに思ってたけど、意外と一人では大したことできないなってやっぱり思った。
私もハサミを握って束に掴んだ紙を無造作に切り落とした。
意外と爽快だった。
鏡の前に映る自分は、いかつくみえた。
でもかるしい涼しいしこれはこれでいいんじゃない?
シャワーで細かい毛を洗い流して
早速ウィッグを直に被ってみた
アジャスターを三つぐらい締めた。 ピッタリってこういう感じなのねと感動。
でもまだ髪?地肌が、チクチクする。
ウィッグを被った私はそこまで違和感はなさそう。
息子と少し外出した。
最初は私の前髪の生え際?を睨みつけるように見てたけど、帰る頃には見慣れたのか、ウィッグがなじんだのか
すごい自然に見えるよと言ってくれた。
このまま会社でもあまり突っ込まれず過ごせたらいいな笑
髪を短くしたとはいえ、まだまだ抜けるしチクチクする頭。
まだもう少し「快適」への道は続きそうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?