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ep50 村境ルート探索#8 (竹筒周辺のルート設定その②)

 こちらの記録も今回で50回を数えます。書き出すとネタが泉の如く溢れて来るので、出来る限り続けたいと思います。ご興味を持っていただいた読者の方々が楽しんで頂けると幸いです。と言うより自分が1番楽しんでいますので、どうぞお付き合い下さい。

 前回は竹筒の葛山集落を出発し、玉置神社、一ノ鳥居までを書き記しました。ここに至るまでも初めての場所と素晴らしい道に満足出来ましたが、ここからは地図上の破線の無い村境を辿ります。

 先日、百夜月へのルートを探索した際は深いシダ植物の薮に悩まされました。そこから竹筒周辺は距離も離れておらず、同じ様な環境を予想していました。特に後半は地図上に破線の無い場所で、どの様になっているのか想像がつかず、難儀する事を覚悟していました。その反面冒険心がくすぐられ、心躍る感覚でした。

九重辻から旧国道境界部までのルート

 原の平から竹筒と玉置口集落を結ぶ旧国道169号線までは村境の尾根を下ります。石碑のあった場所から原の平までの間、往路は作業道を使いましたが、復路は玉置街道を使います。気持ちよく走れそうな良い道です。直ぐに玉置口方面へ並走する道が現れますが、こちらについては村境から離れて行きそうだったので、素直に街道を進みます。

堺に見られる杭

ただ、この玉置口方面への下り道は、後ほど図に紹介するルートと繋がっているかも知れません。更に、その延長線上に家屋跡が見出せる可能性がある情報を得ていたので、気にしながら歩きました。

 原の平で玉置街道からルートを村境に向けて進みます。踏み跡はありませんが、一帯がなだらかな場所で、辿り着くのは容易です。

 ここから小高いピークを迎え、下りが始まります。過去から山仕事で使われたのか、尾根には踏み跡が残りトレイルとなっています。旧国道までの後半でシダ植物が濃くなり、行く手を阻まれましたが、谷を越えて隣の尾根に復帰します。

谷を渡って尾根道に復帰する

 復帰した尾根には立派に整備された四等三角点があり、かなり人の往来があったであろう道が現れます。この道の進む方向を素直に登れば石碑の九重辻に合流しそうな印象をここで受けました。後の図に示します。

綺麗に設置された四等三角点

 旧国道まで数百メートルの所で、この道は折り返して竹筒方面に向かいます。真っ直ぐ下れば村境上進むのですが、シダ植物の薮を警戒し、“折り返した広い道“を進むことにしました。

 なだらかに進むこの道は現在は途中谷に朽ちた橋や田んぼ跡が残るなど、かつては頻繁に人の出入りがあった様です。進む延長線上は竹筒の上地に続く様で、2軒ほどの建物があると地図に示されていました。進み続けると予定ルートからかなり離れるので、途中にある旧国道に下れそうな尾根にルートを取りました。

折り返し地点から広くなだらかな道が続く
橋は朽ちています
谷の傍には田んぼの跡が残ります

 この辺りは戦後の植林事業で杉林ばかりですが、谷の近くには綺麗に石積みされた田んぼ跡が多くみられます。十津川村の多くの場所でこの様な光景を良く目にします。

旧国道に降り立った場所

 ようやく旧国道に到達し、村境へ戻る舗装路を歩き、県境に着きました。ここからも地図上に無い尾根を探し進んで行くのですが、下って来るべく村境上を見上げると緩やかな谷であり、少し登ると石垣と古道がありました。この道の先には緩やかない尾根があるので、あの“折り返した広い道”に抜ける事が出来るかもしれません。

旧国道上の県境
竹筒
拡大
今回歩いたルート→赤線
直線的なルート→青線(後日探索したいルート)


旧国道から大洞へ続く村境

 ここは入り口をどう進むか迷いましたが、尾根に出るルートを探します。熊出没注意の看板が有り、少々気が引き締まります。

 山に踏み入って直ぐに古い赤テープが有り、薄い踏み跡を見つけ進みました。尾根に出ると踏み跡が明瞭になって歩き易くなります。少し眺望の良い場所から素晴らしい景色を拝むことが出来ました。

右の尖りが西峰、奥に蛇崩山、最奥に笠捨山が見えます
使われていない電柱
朽ちたアンテナ

 途中に朽ちたアンテナと、今は使用していない電柱が道案内をしてくれます。この尾根は竹筒トンネルを跨ぎ、国道169号線からよく見えるポイントです。トンネルの真上程に不思議な目印がありました。

 大洞(ダイドウ)と言う三角点に到達すると、そこで村境は直角に方向転換し、不明瞭な場所を下ります。大洞から先にもトレイルが続きますが、私有地で立ち入禁止となっている様です。

三等三角点の大洞

 ここは下見もしていたのですが、下りの後半は深い薮になります。広い尾根なので踏み跡が殆どありませんが、目印のテープが括られ頼りになります。ここを抜ければ国道311号線に合流し、スタート地点に戻ります。

薮を抜けて作業道を下れば国道311号線となります
国道311号線にある県境。

まとめ

 今回の山行は玉置神社から竹筒の村境を進み、玉置街道から村境上にある甲森、太平多山、奥駈道の大森山へのコースを想定したものです。

 同行者との話し合いでは、一周を純粋に行うのであれば、笠捨山から奥駈道を利用して玉置神社を通り、蛇崩山や茶臼山辺りを避けるルートが安全であるとのご意見を頂きました。

 またじっくり考案したいのですが、私達の行なっている大和平野一周コースは、YTT33キロとYTT Ultimate140キロのコースに分けて各々の楽しみ方を考えました。今も進化して挑戦者が増えています。ここから習って村境を南北に分けたコースと、どキツいスペシャリスト向けMAXのコースを完成させても良いのではないかと考えています。仮(Murazakai Max or The Ultimate Trail Murazakai )

 この辺りについては一度描いてみようと思いますので周りのご意見を聞きながら面白いルートを作成したいと思います。

◯メンバー【みっちゃん、焚き火の兄貴、YTTケンちゃん】
◯ルート https://yamap.com/activities/30720254
◯記録動画
 https://youtu.be/l64nXEo8q2E

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