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ep71 気になっていた尾根は想像以上に手強かった
明けましておめでとう御座います。
今年も宜しくお願いします。
村境を始めて以降、十津川村の隅から隅まで行きたくなったこの頃。
お正月明けは十津川村で過ごしておりました。
何処かへ行きたいと思っていた矢先、YTT マムシのやすふみさんがフリーだという事で、急遽十津川村に呼んでみると。。
「よし行くわ!」との事。
以前よりずっと行こうと思っていましたが、最近の熊事情等、1人で行きたく無かった山域に道連れが出来ました。
早速今回のコースを候補に上げました。
行仙岳をピークにして、片谷、山手川、柏谷と言った正に十津川温泉の水源の神👇
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今回小原峰はパスしました
行仙岳へ続く尾根コース
行仙岳は十津川村のど真ん中に位置し、かつて麓の小森集落に村役場があった十津川村の“臍”と言える山です。
行仙岳から南部にいくつか谷が流れ出し、やがて一本の山手川になり、十津川温泉に注ぎます。筆者が幼少期よく遊び、大変思い出の詰まった川です。
十津川村のど真ん中にある山なので、村内の見晴らしが効く場所で、何処からでも見る事が出来ます。しかし、特にこれと言った特徴がありません。更に、アプローチが難しいからなのか、登山に訪れる人は殆ど居ません。
いつも観ている山だけに一度は行ってみたいと思っていた山です。
魅惑の尾根道
地図を見ていて気になっていた行仙岳への尾根道がありました。十津川村のミニお遍路がある大津越(オオツゴエ)から地図上で登山道が伸びていました。
等高線を見る限り、そこまで厳しく無いだろう思っていましたが、実際訪れてみると急峻な登りと下り連続。更に岩場と切り立った場所など、正に修行の道でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1736259130-VtQacgnN9ZH7kpPLfsxX5JdE.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1736259130-rYQfots43TdhFqcenXJZvOG9.jpg?width=1200)
周辺に木が多い茂っていますが、もし木が無ければ足がすくんでしまう様な場所が幾度と現れます。
前述通り、地理院地図には登山道の表記があります。かつては使われていただろう古い踏み跡が残っていましたが、岩場に出くわすと、『これは本当に使われていた道なのだろうか?』と思うほどです。
急登、下りを繰り返し、今西集落と小森集落を結ぶ古道に合流します。ここから一気に行仙岳へ上り詰めます。
行仙岳の頂上から下山
行仙岳の頂上は、かつて電波塔(反射板?)があったコンクリート土台が残っています。周辺の木を少し切ると360度のパノラマが楽しめそうな山頂でありますが、木が生い茂っているので、眺望は良くありません。
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ここからは下山です。本来は、東隣にある小原峰にもう一度登り、橿原集落を経て、十津川温泉に下る古道を予定しておりましたが、登りにほぼ5時間を費やしました。
タイムリミットです。小原峰断念し、那智合集落に下って、山手川沿いにロードを進み、十津川温泉を目指すこととしました。
さて、行仙岳からの下山ルートは、ここも地図上では道があるはずなのですが、道らしきものは見当たりません。時折出てくる古い赤テープが頼りで、GPSを確認しながら慎重に下っていきます。
北側に崩跡があるので、かつてはそこに道が有ったのかも知れません。
ほぼ休憩なく登り切った後なので、足にかなり疲れが出ていました。何とか、先程の今西集落と小森を結ぶ古道にたどり着き、しっかりと踏み跡の残った那智合集落への道へと進んでいきました。
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最終的にトレイルは那智合集落の神社が鎮座している場所に降り立ちます。この集落のすべての神様が集合しているので、石像等が生前と並んでおりました。かつての集落は山の中腹にあったのですが、現在は全ての村民が、川の近く(道路の近く)に降りて生活をしているので、ここに神社も全て移動したのだと言うことです。
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ここから6キロほど昴の郷まで走りました。平坦な舗装路はまさに高速道路。夕刻の景色を楽しみながらスタート位置へ戻り、無事に山行を終えました。
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追伸
最近podcastを始めました。
村境トレイルについても後々発信したいと思いますので良ければ聞いて下さい。
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