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ep28 果無山脈縦走路の村境①

南の村境、果無山脈

 私は鍼灸院を営んでおり、奈良県橿原市と、十津川村に施術所を開設しています。週の前半3日間は十津川村で従事しています。生まれ故郷である十津川村で、自分のやりたい仕事が出来るのは本当に幸せな事であり、本当に恵まれていると思います。

 十津川村は山間部であり、交通の便が非常に悪い場所です。これまで当院ご利用の方々は、体調が悪く鍼灸の施術を希望しても十津川村外へ行く必要がありました。例え十津川村内で施術を受けるにしても車が無ければバスで出掛ける必要があります。バスの本数は少なく、体調が優れない場合は出掛けるのも億劫になりますので、殆どの場合は当方から出張施術を行なっています。

 昨日(2024/1/16)の施術場所は、十津川村上湯川と出谷でした。県道735号沿いに幾つかの集落が点在します。北は旧龍神街道、南は果無山脈縦走路に挟まれた谷沿いを西に向かって行きます。谷の北側を運転するので、南に果無山脈が良く見えます。

殿井から南方面を見る
手前から幾つも稜線にアプローチ出来るが険しいです

 上の写真は殿井集落の上部よりパノラマ撮影した果無山脈の北側です。美しい村境の稜線を見上げる事が出来ます。今は冬なので稜線の形がくっきり見えますが、深緑時は隠れます。春は山桜が綺麗で、初夏にはツツジや石楠花が沢山咲き、この場所からでもピンクや白い花が良く見えます。

果無山脈縦走路へのアプローチ

 果無山脈縦走路の登山道はアプローチが難しく、人があまり入らない綺麗な自然林の尾根道として穴場です。アプローチし易い十津川温泉、昴の郷から往復される方もいらっしゃいますが、一般の登山者にはお勧めしません。

 縦走コースとしてお勧めな行程は、和歌山県龍神村にあるヤマセミの里を出発して、昴の郷までの約25Km。アプローチが難しいと前述したのは、龍神村の登山口へ自家用車、もしくは本数の少ないバスを利用するしかありません。バスで行った場合はスタート時間が遅くなるので、テント泊を楽しみながら縦走される方がいらっしゃいます。

 もう一つの案としては、2台の車で十津川村に入り、1台を昴の里へ、もう1台で龍神村の登山口へ行く方法です。夕方5時までに到着出来れば昴の郷で温泉を利用する事が可能です。ただ、昴の郷からヤマセミの里まで1時間程度の移動時間を要します。

 最も良い方法は、昴の郷に車を置き、タクシーをチャーターして、龍神村の登山口へ送ってもらう方法です。数人で行けば、割安になります。
十津川村三光タクシー🚕
利用の際は予約が必要です。

 私は何度かこの縦走路へ行きましたが、天候に恵まれると紀伊山地を南方から一望出来る最高の景色やフカフカのトレイルが味わえます。連続するアップダウンはありますが、十津川村の山道としては比較的歩き易いトレイルだと言えます。

2018年縦走の様子YAMAP

 次回はこちらの縦走路について少し掘り下げた記述を残したいと思います。


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