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どうする?「学期末のお楽しみ会が楽しくありません。怖いし,全く気が進みません。」

小学校では,学期末に学級活動で
「お楽しみ会」をやることが多いですよね😊
(♯お楽しみ会って,よく考えたら不思議な名前ですね)

ただ「お楽しみ会」と言っても,内容は千差万別。
外で遊ぶだけのお楽しみ会もあれば,子どもたちが出し物をしたり,室内ゲームをしたりする場合もあります。先生が企画するというのも聞いたことがあります。(♯・・・それは,大変すぎる💦笑)

なんだ,楽しそうじゃん・・・・
担任の立場からすれば「そんなことはありません」ですよね😭

(♯お楽しみ会ブルー😰)

時間と場所の確保と調整(準備も含めて)
学期末に考えることはみんな同じで,大規模校なら運動場や体育館,多目的室などの取り合いに発展します。運動場は雨が降る場合も想定して,予備日も必要。転勤してきたばかりの先生や若手の先生は,
特に周囲に気も遣いますし😰

それだけではありません。時間と場所の確保・調整も大変ですがそれは大人側の問題なので,まぁなんとかなります。それよりも大変なのは
「お楽しみ会」を「みんなが楽しく,無事にトラブルなく終えられるか」
という点です。
内容に関して一人ひとりの「あれがしたい‼️これがしたい‼️」が複雑に交差します。ゲームをすればヒートアップして喧嘩もあり得ます。
スムーズに進まなければみんなモヤモヤして楽しいどころか,ドヨーンとした空気に包まれます。
(♯「ドヨーン」じゃなくて「どよ〜ん」だろ😎笑)

出し物などの準備不足や時間配分がしっかりしていないと,ダラダラと時間だけが経過して,足りなくなったり,やるべきことができなかったりします。場合によっては途中で打ち切らざるを得ない場合も😱
(♯途中でやめるも地獄,続けるも地獄,どちらも蛇(じゃ)なのじゃ!笑)

そして何を隠そう「お楽しみ会」をするのは学期末です。
上手く行かなかったら,そのまま夏休みや冬休みに突入してしまうという,担任にとって野球のピッチャーで言えば
「ワンアウト2、3塁で失点が許されない」と言う厳しめの状況‼️
覚悟を決めて,背水の陣で臨まなければなりません。

だから,「怖い」「気が気でない」「できればやりたくない」・・・

ただえさえ,通知表や個人懇談,授業を終わらせなければならない時期
その気持ちは本当にその通りだと思います。

でも,隣のクラスは楽しそうにやってる‼️
去年は3時間も時間とってやったのに‼️

という声も挙がる・・・。もうどうすればいいの〜😱💦

そんな葛藤とモヤモヤを抱える担任の先生‼️
この記事ではどんなマインドセットで具体的にどうすれば,
担任の「学期末お楽しみ会ブルー」を解消できるのかをお伝えします。


1.対処するためのマインドセット

避けるべき考え方や行動

まず前提として,
お楽しみ会は絶対にやらないといけないわけではありません。
日頃の体育やレクリエーションでトラブルや喧嘩がしばしば起きていたら,
結果は何となく予想できます。
だから「やらない」という方向に舵を切りたくなるのは「すごく❌10」
理解できます。ですが,まず避けなければならないのは

みんなすぐにケンカやトラブルになるから,お楽しみ会はしません

という切り捨てです。(♯しつこいですが,気持ちは理解できます。)
それでも絶対にこの選択は避けなければなりません。理由は2つ。

1つ目は,ケンカやトラブルが起こるかもしれませんが,
クラス全員はそうなっているわけではないからです。
一部の子たちの言動を「お楽しみ会をしない理由」にしてしまうと,半分以上の子どもたちはどう思うでしょうか。
「あの子たちのせいでできない」という思考になります。
名前は出さないにしても,子どもたちは全部わかっているんです。
その結果,トラブルや喧嘩に関わる友達への口調やあたりがキツくなりクラスの雰囲気は絶対に良い方向へ動きません。

次に,成長のチャンスを奪ってしまうからです。
中には「お楽しみ会がしたい」と先生に訴えてくる子もいるでしょう。
上手く行かなくても,それはそれで子どもたちの成長につながる要素はたくさんあります。始めから「先生の都合」で成長の機会を奪うことは避けましょう。やってみて失敗した方が,必ず次に繋がります。

もう一つ絶対に避けなければならないことは,

全てうまく行くように,担任が計画してお膳立てをする
もしくは
全て担任が決めて子どもたちは遊ぶだけにする

これも良くありません。
これをしてしまうと,学期末に子どもたちは何もしなくても先生が「お楽しみ会」を作ってくれて楽しめてしまうからです。
主体的に動くどころか,子どもたちの思考を完全に止めてしまう悪手です。
ケンカやトラブルなく時間通りに終わるかもしれませんが,そこに罠も潜んでいます。

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