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必死で喰らいつく以外,道を開く方法はない⁉️

これは,臨時講師・小学校教諭として16年間学校現場で教育に携わったある人物が見てきた景色ーーをそれっぽく,安っぽく文字にして綴った,ただの日記であり,ただの記録である。服を買った時についている予備のボタンくらいに思って,どこか適当な場所に収納するか捨てるか少しだけ迷ってくれればそれでよし。


先生になって,数週間。
フィクションのような学校現場では,予想だにしない事態が毎日起こる。
一つで済めば万々歳だと思うようになった。エピソードを一つ一つ詳しく語っている時間はない。

給食のロールパンを投げ合う。
給食を持ち出して木の上で食べる。
理科室の机を飛び石と勘違いして飛び回る。
理科実験用の炭酸水を飲む。
担任の先生を教室に閉じ込めて逃亡する。

まさか毎日小学校でこんなことが起きているなんて。
「思ってたのと違う‼️」の一言しかない。もちろん,そうでない学校もある・・・はず。というか,ほとんどはそうでないことを心底願うしかない。

そして悠長なことを言っている場合ではない。
自分だって毎日ここで授業をしなければならないのである。
どうやったら,子どもたちが
真剣に考えてくれるか⁉️面白そうだと興味を持ってくれるか⁉️
とにかく,寝ている時以外はそれしか考えていなかった・・・
というか,考えないとやっていけなかった。
サバンナで気を抜いたら捕食されてしまうシマウマのようだ。
もちろん,こちらは命を落とすわけではないので,一緒にしたらシマウマに失礼かもしれないが,ものの例えということで許して欲しい。
それでも,必死になってやる以外の選択肢なんてなかった。

必死に食らいついていると,手差し伸べてくれる先生もたくさんいた。
若手の先生たちともちょくちょく話すようになった。
何だか嬉しかった。

それでも,また明日を生き抜いていくための毎日は
同じように始まっていく。


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