大人バックパッカー(その26)トイレの場所を頭にレイアウトする。

トラブル事例の確認と同時に私がガイドブックに頼っているのはトイレの位置情報です。
旅先では、日本にいるときのようにコンビニで用が足せるとか(東南アジアのコンビニは、トイレの貸し出しをしていません)、どこにデパートがあるとか、地下鉄の駅にはトレイがあるとか、そういうトイレ情報を持ち合わせていません。いわゆる、白地図です。

トイレがどこにあるのかどうかを知ることは、旅をする上で重要です。急な尿意より、急な便意に襲われることが多々あるからです。旅に出て、お腹を壊さない人はいるかと思いますが、珍しいでしょう。私は何度旅をしても、そのたびに下痢に見舞われます。トイレの場所がわからないと、とにかく焦ります。どこか飲食店に飛び込めば大丈夫でしょうけど。

タイのバンコクにBTSという鉄道があります。市内を走っている高架鉄道です。駅構内に(改札の外でも中でも)トイレの表示を見つけられません。どうしても我慢できそうもなく、駅の係員にお願いしたら、「ちょっと待ってね」。職員の方が出てきて、扉の奥にあるトイレに案内してくれ、事なきを得たことがあります。

ガイドブック「地球の歩き方」の拡大地図を見るとよくわかるのですが、公園の中などにトイレマークが小さく記載されています。これが私には重要です。
街歩きをしながら、公園があると、ああ、あるあるトイレがある、と確認をします。
ひとつの土地に何日か滞在する際は、街の地図の頭の中に描きながら、その中には必ずトイレをレイアウトしていきます。

旅の楽しみには飲食がありますが、飲食は排泄を伴います。それを意識するのも、旅なのです。

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