大人バックパッカー(その19)なぜアジアの南の国を旅するのか。

2022年12月29日午前7時、成田国際空港着。旅は終わりましたが、しばらく旅に関する原稿を書きます。

今回は、「なぜ南の国を旅するのか」。

タイを旅をとっかかりにその周辺でいえばカンボジア、ベトナム、ラオス、マレーシア、シンガポール、スリランカ、インド、ブータンをこれまで旅しました。1度だけの国もあれば、20数回訪れている場所もあります。

私がこのような南の国を選ぶ理由はいくつかありますが、最も大きな理由は冬(乾季)でも寒くないこと(昨日まで旅していましたベトナムのハノイは寒かった。現地の人がダウンジャケットを着ているくらいです)。
寒くないこと、つまり暖かいことが何を意味するかといえば、命の危険が少ないということです。
実際はホテルに泊まるわけですから、死ぬほどの寒さに凍えることはありません。ありませんが、寒さは怖い。2022年12月のニューヨークの大寒波のニュースがありましたが、街が「冷凍庫」のような、と表現されていました。街歩きもできません。ホテルの暖房が故障する可能性だってあります。数年前、冬のニューヨークを旅したことがありますが、実に寒くて閉口しました。
冬のフランクフルトを歩いたときは、寒いし、日が暮れるのは早いし、雲は低くて全体的に街が灰色がかっていて、ちょっと不安に身構えてしまいました。誰一人知り合いがいない街で過ごすには、寒さは鬱を誘います。

一方、アジアの南の国は明るいし、開放感にあふれていて、旅人をハッピーな気分にしてくれます。“トラベル・ハイ(トリップ・ハイだと言葉が付き過ぎか)”とでも言いましょうか。そんな風に感じられるところも、私が南を選び、旅して来た理由です。

寒くないことで、着るものが身軽にできます。基本Tシャツと短パン。旅慣れた人であれば足元はサンダルで旅ができます(私はサンダルをはきませんが、別項で)。冬のヨーロッパならこうはいきません。
身軽に旅ができますから、荷物も少なくて済みます。(私はエアラインに荷物を預けません。その理由はまた別の項で)。暖かいから、ホテルの部屋で手洗いしても洗濯ものが乾きやすい。生乾きの場合は、リュックのどこかにぶら下げて移動していれば、あっという間に乾きます。

食べ物が合うかどうかも、旅先を決める重要なポイントになります。幸いなことに私は何でも摂取できる体質で、辛い味付けも好きです。東南アジアの食べ物は(そんなたくさんいただいたわけではなりませんが)ほぼほぼ口に合います。

物価が安いところも魅力です。旅の予算がふんだんにあるわけではないので、贅沢な場所で食べてり遊んだりはしません。土地の生活者が行く食堂で同じものを食べる。
そんな旅が、街中にあちらこちらで肩ひじ張らずに楽しめるのがアジアの南の国々なのです。


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